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メルセデスベンツ SL 次期型、車名は「メルセデスAMG SL」に

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGは3月12日、次期『SL』(Mercedes-Benz SL)のプロトタイプの写真を公開した。現在、最終ウインターテストに取り組んでおり、2021年後半にデビューすることが決まった。

◆伝説の「ガルウィング」をルーツに持つSL

現行メルセデスベンツSLは6世代目モデルだ。2012年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2012でワールドプレミアされた。すでに、デビューから9年が経過している。

次期SLは、メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGが中心となり、全体的な車両開発を進めている。メルセデスAMGによると、次期SLは、メルセデスベンツの伝説的なSLロードスターのルーツに回帰することを目指しているという。

ダイムラーベンツ(当時)は1952年3月12日、スイスで開催されたジュネーブモーターショーにおいて、新しいレーシングスポーツカー、『300SL』(W194)をワールドプレミアした。1952年、このメルセデスベンツ300SLのプロトタイプが、メキシコで開催された「カレラ・パナメリカーナ」に参戦し、総合優勝を成し遂げた。このことが、ガルウィングクーペとロードスターという2種類の量産スポーツカーの開発が始まる契機になったという。

メルセデスベンツは1954年2月、米国で開催されたニューヨーク国際モータースポーツショーにおいて、市販モデルの『300SL』ガルウィングクーペ(W198)を発表した。新開発の格子パイプフレームは、可能な限り最大のねじり剛性での重量の軽さを実現していたものの、従来のようなドアの取り付けは不可能に。その解決策が、上に向かって開く「ガルウィングドア」だった。この300 SLガルウィングクーペは1957年から、オープンボディのロードスター化されている。

◆「4MATIC +」の最新版は完全可変全輪駆動システムに

次期SLには、さまざまな新技術が盛り込まれる。そのひとつが、「4MATIC +」の最新版で、完全可変全輪駆動システムが特長になる。この4MATIC +の最終チューニングは、冬の環境で行われている。

なお次期SLのモデル名は、従来のメルセデスベンツSLから、メルセデスAMG『SL』に代わる予定。メルセデスAMGは、そのユニークなデザインや、並外れたレベルの品質とラグジュアリー性など、メルセデスAMG SLが1952年に始まったサクセスストーリーを受け継ぐ、としている。