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ボルボ XC60、フロントマスクを小変更…2022年型を欧州発表
ボルボカーズは3月9日、『XC60』(Volvo XC60)の2022年モデルを欧州で発表した。
XC60は10年以上にわたり、市場で最も競争の激しいセグメントにおいて、トップシェアを維持してきた。XC60は2009年からボルボカーズの最量販車であり、2020年までに全世界で168万台以上が販売されている。
2020年の1年間だけでも、XC60の世界販売台数は約20万台に達し、ボルボカーズの総販売台数の約29%を占めた。市場シェアに関しては、ヨーロッパの中型プレミアムSUVセグメントにおいて、最も人気のある車に。世界の同セグメントでも、販売台数のトップ5に入っている。
XC60は2018年、ワールドカーオブザイヤーを受賞した。過去10年間、デザインから安全性に至るまで、世界で多くの賞を受賞している。
◆フロントはグリルとバンパーが新デザイン
現行XC60は2世代目モデルで、2017年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2017で発表された。今回、デビューから4年を経て、改良を受けた2022年モデルが欧州で登場している。
XC60の2022年モデルでは、エクステリアを小変更した。フロントは、グリルとバンパーが新デザインだ。ボディサイドでは、ホイールのデザインが見直された。ボディカラーには、新色が用意されている。
インテリアでは、本革を使わない「シティウィーブ」と呼ばれるテキスタイル地のシートが、オプションで選択できるようになった。ボルボカーズによると、新しいインテリアマテリアルは、パーソナライズのさらなる可能性を提供するという。
◆最新の先進運転支援システム
XC60の2022年モデルの安全面のアップグレードに関しては、ボルボカーズの最新の先進運転支援システム(ADAS)が採用される。これは、レーダー、カメラ、超音波センサーなどで構成される最新のアクティブセーフティシステムだ。
最新の先進運転支援システムは、アクティブセーフティを重視して開発されている。たとえば、歩行者や自転車など、他の道路利用者の検出、自動ブレーキ、衝突回避などだ。また、ステアリング操作を支援しながら、先行車との車間距離を保つ「パイロットアシスト」機能により、停止状態から高速道路領域のスピードまで、ドライバーをサポートする。
◆グーグルのアンドロイドベースのインフォテインメントシステム
XC60の2022年モデルには、グーグル(Google)のアプリとサービスが組み込まれた新しいアンドロイドベースのインフォテインメントシステムが搭載されている。
新世代のインフォテインメントシステムは、これまでにないパーソナライズと接続性を顧客に提供することを目指した。これは、まったく新しいデジタルサービスパッケージの導入によって、さらに強化されているという。
デジタルサービスパッケージのメインは、「Googleアシスタント」とハンズフリーヘルプ、「Googleマップ」によるナビゲーション、「GooglePlay」を通じたGoogleアプリとサービスへのアクセスだ。
デジタルサービスパッケージにサインアップすることにより、顧客はパッケージで提供されるすべてのサービスと機能にアクセスできるようになる。サービスを実行するために必要なすべてのハードウェアは、車載化されている。また、必要なすべてのデータは、パッケージに含まれている。
ボルボカーズはグーグルと提携し、アンドロイドを搭載したインフォテインメントシステムを、Googleのアプリやサービスと統合した。両社の長年の緊密な共同開発の後、EVの『XC40リチャージ』がアンドロイドベースのインフォテインメントシステムを搭載した最初のボルボ車になった。
今回、XC60の2022年モデルにも、アンドロイドベースのインフォテインメントシステムを採用した。これは、ボルボ車におけるアンドロイド搭載インフォテインメントシステム展開の次のステップとなり、XC60のさらなるアップデートになるという。
なお、XC60の2022年モデルは、5月末に生産が開始される予定、としている。