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FCAジャパン、フィアットのEV『500e』を日本市場投入へ 2021年中
FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム社長は1月14日に行ったオンライン会見で、フィアットブランドの電気自動車(EV)『500e』を2021年末までに日本市場に導入する計画を明らかにした。
ヘグストロム社長は「年末に向けて500eの導入でフィアットブランド全体にエネルギーを注入する。完全な新開発、完全な電気自動車である新型車フィアット500eは先日欧州で発表された。私たちは、日本が欧州以外で唯一、500eを発売する市場であること、そしてコンパクト電気自動車の先駆者として日本市場に参入できることを誇りに思っている」と述べた。
FCAジャパンは2020年10月にジープブランドのEV『レネゲード4xe』をFCAグループの先陣を切って日本市場に導入した。ヘグストロム社長は「レネゲード4xeの発表以降、ジープショールームへの来店客数は約2割増加しており、ジープの電動化に対する関心が高いのは明白」と述べ、EVモデルの拡充に自信を示した。
またヘグストロム社長は生産終了が迫っているアルファロメオ『4C』の日本市場限定モデルの存在も披露した。「4Cの生産終了を間際に控え、私たちはトリノの(FCAデザインスタジオである)チェントロ・スティーレの協力を得て、、このアルファロメオのアイコンモデルに敬意を表すべく息をのむ美しさの限定車の開発を企画した。この限定車は1967年発表の『アルファロメロ33ストラダーレ』をモチーフとし、4Cにとって最も活発かつ成功した市場である日本に敬意を表して開発された」と紹介。
その上で「私たちは来月、この4C最終モデルに関する報道関係者向けセッションをイタリアのチェントロ・スティーレとのオンライン開催で予定している」と明かした。
FCAの屋台骨を支えるジープブランドでも新型車の導入計画が明かされた。2018年のロサンゼルスモーターショーで世界初公開されたピックアップトラック『グラディエーター』で、「私たちは長いことグラディエーターをずっとリクエストしてきた。数か月ほどお待ち頂ければ、具体的な販売のタイミング、グレード、価格について発表できるだろう」とヘグストロム社長は語った。
このほかジープブランドでは『グランドチェロキー』の3列仕様に関しても、「日本には今年の下半期には登場する格好になる」ことも合わせて明らかにしてる。