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どこでも充電器—VWが自律ロボットのプロトタイプを発表
電池を搭載したロボットがEVの停車位置まで移動、EVに充電する。EVはどこに止めてもよい…。フォルクスワーゲン・グループ・コンポーネンツ社が12月28日、「モバイル充電器ロボット」のプロトタイプを発表した。
これは、EV向けの充電器を設置しにくい場所、たとえば地下駐車場において、EVを充電するロボットだ。充電は完全な自律プロセスで行われる。VWは1年ほど前にコンセプトを発表しており、今後数年のうちに普及することを期待している。
フォルクスワーゲン・グループ・コンポーネンツのトマス・シュマルCEOは「ユビキタス充電インフラは電動モビリティが成功するための鍵だ。我々が考えた充電器ロボットはそのための様々なアプローチのひとつであり、実現性の高いもののひとつだ」と述べる。
充電器ロボットは、アプリのような対自動車コミュニケーションツールによって起動されると、その後は全て自動で作動する。充電を必要とするEVまで自動的に走行し、充電口のフタを開閉し、プラグを抜き差しする。充電の全てのプロセスにおいて人の介入は不要だ。
複数のEVを同時に充電するために、ロボットは電池ユニットを搭載したトレーラーを別に牽引する仕組みだ。ロボットは充電するEVまでトレーラーを移動し、トレーラーとEVを接続する。充電が始まるとロボットはトレーラーから分離し、ステーションから別のトレーラーを牽引して別のEVまで移動、同様に充電する。充電が終わったトレーラーはロボットが順次回収し、ステーションに“返却”する。