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MINIに限定車、モンテカルロを制したドライバーを称賛…「パディ・ホプカーク・エディション」を本人に納車
MINIは12月15日、1964年のモンテカルロラリー初優勝ドライバーを称えた限定車、「パディ・ホプカーク・エディション」(MINI PADDY HOPKIRK EDITION)を、パディ・ホプカーク氏本人に納車した、と発表した。
◆クラシックMiniが1964年にモンテカルロラリーで優勝
1959年、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)は初代『Mini』を発表した。翌1960年、その性能をアピールする目的で、ラリー最高峰の「モンテカルロラリー」に参戦した。
モナコからフランスへ向かうモンテカルロラリーは、アルプス山脈の険しいワインディングが舞台だ。路面には降雪や凍結が見られ、非常に厳しいコース。モンテカルロラリーは、第1回が1911年という長い伝統を持ち、現在でもWRC(世界ラリー選手権)の開幕戦として、開催されている。
このモンテカルロラリーで1964年、パディ・ホプカーク選手がドライブする『Miniクーパー』のラリー仕様「1071クーパーS」が初優勝した。1965年にはティモ・マキネン選手が、同じく『MiniクーパーS』でモンテカルロを制した。1967年にはラウノ・アルトーネン選手が駆る「1275クーパーS」が、ポルシェ『911S』との激闘の末、栄冠を勝ち取っている。
◆チリレッドのボディカラーにホワイトルーフ
パディ・ホプカーク・エディションは、1964年にMiniで最初にモンテカルロラリーを制したパディ・ホプカーク選手を称える限定モデルだ。ベース車両は、「クーパーS」の3ドアと5ドア、「ジョンクーパーワークス」(JCW)となる。
当時のMiniのラリー仕様車をモチーフに、チリレッドのボディカラーにホワイトルーフ、トラックスポークブラックデザインの17インチ「ジョンクーパーワークス」アルミホイールまたは18インチのジョンクーパーワークスアルミホイールを組み合わせる。クロススポークのジェットブラックマットデザインとダークカラーのアクセントが配された。
ラジエーターグリルのフレームとブレースは、光沢ブラックで仕上げられた。同様に、エアインテークのインサート、ボンネットの開口部、ドアハンドル、燃料フラップ、テールゲートハンドル、前後のMINIのロゴ、ヘッドライトとテールライト周りも、光沢ブラックとした。
◆ドアなどにゼッケンナンバー37を配す
当時のMiniのラリー仕様車と同じゼッケンナンバー37は、ドアだけでなく、フロントフェンダーのサイドスカットルと呼ばれるウインカー周りにも配される。ユニオンジャックデザインのLEDテールライト、「パディ・ホプカーク・モンテカルロ」と記されたデカール、白いボンネットストライプが採用された。パディ・ホプカークのサインも添えられる。さらに、1964年のモンテカルロラリー優勝車のナンバープレート「33 EJB」が、3Dグラフィックによって、ボンネットにデザインされた。ピアノブラック仕上げの補助ヘッドライトも装備できる。
インテリアは、パディ・ホプカークのサインが、助手席側のピアノブラックトリムに配された。LEDエントリーシルには、「Paddy Hopkirk」の名前が記される。
ゼッケンナンバー37のキーホルダー、ボディとキャビンの間のトリムストリップ用のピアノブラックのウエストラインフィニッシャーも装備されている。さらに、パディ・ホプカーク・エディションでは、ドライバーの個性を反映させるカスタマイズアイテムのほぼすべてが選択できる。
◆「モンテカルロラリーでの勝利が記憶されることは名誉」
MINIは今回、このパディ・ホプカーク・エディションを、パディ・ホプカーク氏本人に納車した。パディ・ホプカーク・エディションは英国本国に向けて、最初の100台が出荷されたばかりだが、パディ・ホプカーク氏は、この100台の顧客のひとりとなった。
パディ・ホプカーク・エディションの引き渡しを受けたパディ・ホプカーク氏は、「私の名誉にちなんで名付けられたMINIを購入できて、とてもうれしい。モンテカルロラリーでの勝利が、このように記憶されることは大変な名誉だ」とコメント。
さらに、「MINIのデザイナーは素晴らしい仕事をしてくれた。 ゼッケンナンバー37、ボンネットストライプ、赤いボディカラーが、モンテカルロで勝利したクラシックMiniと同じ。幸運な日々と素晴らしい時間を思い出させてくれる」と語っている。