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【トヨタ MIRAI 新型】豊田合成、高圧水素タンク生産開始 航続距離延長のキーパーツ
豊田合成は、新型『MIRAI』の主要部品である高圧水素タンクを生産する「いなべ工場」(三重県いなべ市)の稼働を開始した。
高圧水素タンクは水素を圧縮して貯蔵する、燃料電池・モーターなどと並ぶ燃料電池自動車(FCV)の主要部品の1つ。新型MIRAIはフロアトンネルのスペースも活用することで、水素タンクの数を従来の2本から3本に増やしている。豊田合成が生産するのは、車体後部に配置される3本目の水素タンク。新型MIRAIの航続距離延長に寄与する重要な部品だ。
水素タンクは透過・漏れを防ぐため、内側の特殊な樹脂製の容器(樹脂ライナ)で密閉。効率的に貯蔵するため約700気圧で圧縮された高圧水素にも耐えられるよう、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などを巻いて強度を確保している。
いなべ工場では、トヨタ自動車が2020年12月に発売した新型『MIRAI』向けの高圧水素タンクの生産を11月から開始しており、今後もFCVの普及拡大に対応して生産能力を順次強化していく予定だ。