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明治産業、ADASエーミングモニター発売…国産車223マニュアルに対応

  • 《写真提供 明治産業》
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明治産業は、ADASエーミング機器の新商品として、国産車用の「Seiken エーミングモニター」および、輸入車・国産車対応の「Mahle TechPRO DIGITAL ADAS」を発売した。

近年のクルマには、各種センサーを使った運転支援システムが数多く搭載されているが、自動車整備でレーダーの脱着やカメラ前のガラスなどを交換した場合、各機器を再調整するエーミング作業が必要になる。このような自動車整備には法制上の対応が求められており、今年4月より従来の分解整備に加え、電子制御装置整備を含む「特定整備制度」が施行。整備事業者は4年間の経過措置期間の内に電子制御整備に係わる特定整備の認証を受けなければ、保安基準適合証明の発行ができなくなってしまう。

Seiken エーミングモニターは、国内乗用車メーカー8社の223マニュアル、17種類のターゲットをデータとして収録する65インチ液晶式ターゲットボードだ。多岐にわたる車種を取り扱う一般整備工場にとってターゲットの取りそろえや保管といった課題解決をサポートできる製品となっている。また、各車種のe-マニュアルが完備されモニターに表示されるため、設置が簡単。作業時間は従来のアナログ作業に比べて大幅に短縮できる。

基本のエーミング作業は、「e-マニュアル画面から車両のセンター出しとモニター位置の設定」「トップページで国産8メーカーのカメラターゲット選択」「車両選択画面でe-マニュアルで確認したターゲットを表示」「スキャンツール確認画面でメーカー・車種・モデルを選択」「エーミング調整画面でカメラ・レーダーの校正を実施」「完了画面でADASのECU校正が完了」の6ステップ。約10分で完結する。

一方、輸入車・国産車に対応した「Mahle TechPRO DIGITAL ADAS」はステアリング軸で測定するため精度が高く、限られたスペースでも作業可能だ。専用診断機にモニターと車両の距離を入力することでターゲットが車両と正対するよう補正。モニター位置を車両に正対させる手間が不要となる。