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フィアット ティーポ 改良新型を発表…欧州Cセグ主力車が商品力を強化

  • 《photo by Fiat》
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フィアットは12月1日、改良新型『ティーポ』(Fiat Tipo)の実車を、イタリアからデジタルワールドプレミアした。

ティーポは、1988年に発表されたフィアットの小型ハッチバックで、欧州Cセグメントに属する。1994年に登場した『ブラーボ』『ブラーバ』を後継車とする形で、1995年に生産を終了した。日本市場にも、正規輸入された時期がある。

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は2015年5月、トルコで開催されたイスタンブールモーターショー2015において、フィアット『エーゲ』を発表した。トルコ以外の欧州主要国では2016年、このエーゲがティーポとして投入され、ティーポの車名が、およそ20年ぶりに復活した。ボディタイプは、ハッチバック、セダン、ワゴンの3種類がラインナップされており、フォルクスワーゲン『ゴルフ』などに対抗している。

◆表情を一新したフロントデザイン

イタリアで今回、デビューからおよそ4年を経て、現行ティーポに改良新型が発表された。内外装の変更や、より高性能で環境に優しい新エンジンが採用された。ボディタイプは引き続き、ハッチバック、セダン、ワゴンを基本としている。

エクステリアは、よりモダンでダイナミック、エレガントさを追求した。新デザインのフロントグリルには、新しいフィアットのロゴが配された。新型『500』に続いて、このロゴを採用した2番目のフィアット車となる。

ヘッドライトは完全に新設計され、フロントとリアにフルLEDライトを装備した。外観をよりモダンにすると同時に、夜間などの視界を改善させることにより、アクティブセーフティとパッシブセーフティを引き上げている。

フロントバンパーには、ブラッシュドクローム仕上げのアイスマットトリムが追加された。足元には、ダイヤモンド仕上げの新デザインの16インチまたは17インチのアルミホイールを装着している。ボディカラーには、新色のオーシャンブルーとパプリカオレンジが設定された。

◆カスタマイズ可能な7インチTFTデジタルクラスター

インテリアは、シートに新デザインのファブリックを導入する。従来のアナログメーターに代えて、カスタマイズ可能な7インチTFTデジタルクラスターを採用した。これにより、車両の状態、マルチメディアシステム、電話の着信などが管理できる。10.25インチのタッチスクリーンを備えた最新の「UConnect5」インフォテインメントシステムも、新型500に続いて、オプションで選択できるようになった。

ステアリングホイールは、エレガントでスポーティな新デザインとした。人間工学を追求し、よりコンパクトでシンプル化されているため、ドライバー正面の7インチTFTデジタルクラスターの視認性が向上しているという。中央のコントロールパネルも、空調の操作が見直された。新たに、クロームと黒のインサートが追加されている。

◆1.0リットル3気筒ターボは最大出力100hp

パワートレインは、ガソリンとディーゼルだ。改良新型では、新たにダウンサイズの1.0リットル3気筒ガソリンターボ「FireFly」エンジンを用意した。最大出力は100hp。最大トルクは19.4kgmで、1500rpmの低回転域から引き出される。CO2排出量は、121g/km(WLTPサイクル)と環境性能に優れる。この1.0リットルエンジンが、従来の1.4リットルエンジン(最大出力95hp、最大トルク13kgm)を置き換える。

ディーゼルエンジンは、「Euro 6D Final」に適合した「マルチジェット」を搭載する。最大出力は95hpと130hpの2種類のチューニングが存在する。このうち、130hpバージョンは、従来の120hpから10hp強化された。CO2排出量は110g/km(WLTPサイクル)、としている。