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アウディ TT にアウディスポーツの特別仕様、「ブロンズセレクション」…欧州発表
アウディ(Audi)は11月24日、欧州向けの『TT』と『TT S』にアウディスポーツが手がけた「ブロンズセレクション」を設定すると発表した。
アウディTTは、1998年の初代デビュー以来、特別なキャラクターを発揮してきた。2014年から販売されている現行型は第3世代で、ピュアなエモーションとダイナミズムを追求している。ブロンズセレクションは現行TTの魅力を、アウディスポーツがさらに引き出すことを目指して開発された。
◆上質なブロンズ塗装仕上げ
アウディスポーツが手がけた特別モデルが、ブロンズセレクションだ。シートトリム、センターコンソール、通気口のトリムは、上質なブロンズ塗装で仕上げられる。カッパー(銅)色の対照的なステッチが、スポーツシートに添えられた。ボディカラーは、クロノスグレー、グレイシャーホワイト、ミトスブラックなどを用意する。5本スポークの20インチホイールも、ブロンズカラーだ。サイドシルには、ブロンズ色のアウディリングが配されている。
LEDヘッドライトとLEDテールライトに加えて、「バング&オルフセン」のサウンドシステム、アルミ製ドリフトのインレイ、コントラストステッチを施したエキスパンドレザーパッケージも標準装備されている。左右にクロームメッキ加工が施された2つの大型テールパイプも装備された。
TT Sのブロンズセレクションのリアには、2つのデュアルテールパイプが付く。シングルフレームグリルのハニカムグリルは、TTはグロスブラック、TT Sはマットチタンブラックで塗装されている。
◆12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」が標準
12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」を標準装備した。ドライバーは、走行関連やインフォテインメントコンテンツなどで、さまざまな表示モードを切り替えられる。
「アウディバーチャルコクピット」の最新版では、12.3インチの大型ディスプレイに各種情報をデジタル表示する。2種類のモードが選択でき、クラシック表示では、スピードメーターとタコメーターが中心だ。インフォテインメントモードでは、ナビゲーションマップなどのコンテンツを表示する。オプションのスポーツディスプレイでは、エンジン出力やトルク、Gなどの情報を表示する。
「アウディドライブセレクト」も標準装備されている。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールを使用して、すべてのインフォテインメントやボイスコントロール機能を操作することができる。ディスプレイは、2種類の異なるビューを選択可能なアウディバーチャルコックピットに表示される。さらに、スマートフォンをはじめとするモバイル機器を、照明付きUSBポートやBluetooth経由で車両と接続することが可能だ。
◆高速LTE通信によるオンラインサービス「アウディコネクト」
センターコンソールには、「MMI」(マルチ・メディア・インターフェイス)を装備した。「MMIナビゲーション」と「MMIタッチ」では、手書き入力に対応したタッチパッドが組み込まれる。音声認識によるコントロールシステムも採用した。「アウディコネクト」は、高速LTE通信により、さまざまなオンラインサービスを提供する。スマートフォンインターフェイスは、スマートフォンを接続し、USBを介して、アウディバーチャルコクピットにコンテンツをシームレスにストリーミングすることができる。
なお、ブロンズセレクションは、ドイツ本国ではパッケージオプションの形で販売され、TTが車両価格プラス6190ユーロ(約77万円)、TTSが車両価格プラス4490ユーロ(約56万円)となる。2021年春から、受注を開始する予定、としている。