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マスク着用顔にも対応、ドライバーモニタリング向け画像認識ソフトウェアをバージョンアップ
パナソニックグループのPUXは、自動車部品・用品メーカー向けに、12月1日よりドライバーモニタリングシステム(DMS)用画像認識ソフトウェア「FaceU for DMS Ver. 2.8.2」のライセンス提供を開始する。
近年、交通事故低減のために、よそ見や注意散漫、居眠りなど、ドライバーの状態を検出し警告を出すドライバーモニタリング機能が求められている。さらに、Euro NCAPに代表されるアセスメントプログラムや車の自動運転化の流れを受け、DMS装着車は本格普及期に入ると言われている。
ドライバーモニタリング向け画像認識ソフトウェア「FaceU for DMS」は、従来の統計的解析手法と、新たに開発したディープラーニング高速推論エンジンを組合せ、コンパクトかつ高性能を実現。比較的安価なCPUのみでもリアルタイムな処理ができる。また、広範囲な顔向きでも検出できるほか、カメラ設置位置の自由度が高く、様々な車室内機器との組合せが可能。さらに安価なカメラ、少数の光源でも動作するためシステムコスト低減にも貢献する。
同社はこのFaceU for DMSを2018年から国内外の大手自動車部品・用品メーカーの量産車向けDMSとして提供。自動車メーカー4社9車種向けに累計約43万台を出荷している。しかし、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行に伴いマスク着用が求められる中、「マスクが顔検出精度に影響する」、「マスク装着顔では顔認証(ドライバー識別)ができない」といった課題が顕在化している。そこで同社は、多様なマスクを着用していても高精度に顔を検出し、かつ、顔認証も可能な「FaceU for DMS Ver.2.8.2」を開発。Withコロナ時代に向けたバージョンアップで、ドライバーモニタリングシステムの課題解決を支援する。