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移動型バリアフリートイレ、トヨタ×LIXIL 共同開発…車いすでのイベント参加を支援

  • 《写真提供 トヨタ自動車》
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トヨタ自動車とLIXILは11月13日、車いすでの外出の可能性を広げる移動型バリアフリートイレ「モバイルトイレ」を共同開発したと発表した。

近年、公共施設では車いす使用者らが利用できる多機能トイレの整備が進んでいるが、未だ十分とは言えないのが現状だ。この問題に対し、トヨタとLIXILはそれぞれの強みを生かして、移動型バリアフリートイレ「モバイルトイレ」を共同開発。快適・衛生的な多機能トイレを車両に搭載し、けん引により自由に移動して設置することで、各種イベント参加やスポーツ観戦など、車いす使用者の外出の可能性を広げる。

モバイルトイレは車体サイズが全長5300×全幅2500×全高2900mm。遠くから認識できるよう、車両の前後方に大きな多機能トイレマークを配置する。乗り口地上高は250mm。超低床車体の設計によって、出入口への動線はなだらかなスロープを実現している。

車内には、2000×1980mmの車いすが回転しやすい空間を確保し、手すりの備わった大便器、手洗い(2つ)、オストメイト対応流しなど、車いす使用者にとって必要な機能を兼ね備えている。また、多目的に使えるユニバーサルシート(大型ベッド)や車いす使用者がより快適にトイレを利用するために、自分で衣服を整えたり介助者が待機できる前室(1650×1980mm)を用意している。

両社は開発にあたり、パラアスリートや福祉工学の専門家、被災経験のある自治体関係者、さまざまな理由で車いすを使用することになった人にヒアリングを実施。「介助者の手を借りずに一人で乗り込みたい」「上半身が元気そうでも、オムツ替えが必要な場合がある」「気分が悪い時に、横になれると有難い」などの声を反映した。

両社は今後、モバイルトイレをさまざまなイベントの場などに出展し、車いす使用者や介護者から得た声を参考に、車体の改善に活かしていく。なお、モバイルトイレは、11月21・22日に開催される「横浜北仲フェス」で横浜市役所敷地内に設置し、実際に使用される予定だ。