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アウディ TT RS、4WD「クワトロ」誕生40周年記念車…400馬力ターボ搭載
アウディは10月15日、『TT RS 40イヤーズ・クワトロ』(Audi TT RS 40 years of quattro)をドイツ本国で発表した。10月中に現地で発売される予定だ。
同車は、アウディ独自の4WDシステム、「クワトロ」の誕生40周年を祝うモデルだ。クワトロドライブのサクセスストーリーを、印象的なスタイルで祝福しているという。
◆外観はパイクスピークで勝利したスポーツクワトロS1がモチーフ
エクステリアは、アルパインホワイトで塗装された。ボンネット、フェンダー、ルーフ、リアのデカールは、1987年に米国で開催されたパイクスピーク国際ヒルクライムにおいて、ヴァルター・ロールを優勝に導いたマシン、アウディ『スポーツクワトロS1』のカラーリングを彷彿とさせるものだ。
グロスカーボンのエアダクトを備えたボンネットは、エンジンの冷却性を引き上げる。これにより、エンジンルーム内の熱を速く逃がすことができる。風洞実験で開発されたエアロキットは、エアロダイナミクス性能を高め、高速コーナリングでのパフォーマンスとハンドリング性能を向上させることを狙った。
このエアロキットは、フロントバンパーのグロスブラックのサイドフリックと、フロントリップスポイラーなどで構成されている。サイドシルトリム、固定式リアスポイラー、ディフューザーも装備した。これにより、前後アクスルの空力バランスを最適化しているという。
ドアには、大きなクワトロのデカールが配された。マット仕上げのリアクォーターウィンドウには、「40 years of quattro」のロゴが添えられる。サイドシルは黒く塗装され、サイドシルインサートとドアミラーカバー、ブレード、アウディの4リングは、グロスブラック仕上げとした。
フロントには、赤い塗装のブレーキキャリパーを備えたベンチレーテッド&パーフォレイテッドディスクを装備した。20インチのアルミホイールは、ホワイト塗装だ。
◆オプションで16kg軽量化できる後席レス仕様を用意
インテリアはオプションとして、後席を廃止し、カーボン製のストラットクロスブレースを装備できる。これにより、重量が約16 kg減少し、ボディのねじれ剛性が向上するという。
ブラックのアルカンターラは、ドアトリムとRSスポーツレザーステアリングホイールに使用されており、ステアリングホイールの12時の位置に、白いマーカーが入る。センターアームレスト、ドアアームレスト、センターコンソールには、白のコントラストステッチが施されたブラックレザーを使用した。アルパインホワイトのヘリテージストライプは、エクステリアのデカールと同じイメージだ。黒のフロアマットには、白のパイピングと対照的なステッチが刺繍されている。
RSスポーツシートは、黒のアルカンターラのシートセンターパネルと白のハニカムパターンを備えたファインナッパレザーが特長だ。背もたれ部分には、「40 years of quattro」の専用刺繍が入る。Sトロニックのセレクターレバーには、シリアルナンバーが添えられている。
◆リミッター解除が標準で最高速は280km/hに
パワートレインには、直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボの「TFSI」エンジンを搭載する。最大出力は400ps、最大トルクは48.9kgmを獲得する。最大トルクは1950~5850rpmの幅広い領域で引き出される。
駆動方式はフルタイム4WDのクワトロ、トランスミッションは7速「Sトロニック」だ。動力性能は、0~100km/h加速が3.7秒。オプションのリミッター解除が標準で付帯しており、最高速は280km/hに到達する。