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【ルノー ルーテシア 新型】アライアンス開発の新プラットフォーム&エンジン採用、価格は236万9000円より
ルノー・ジャポンは『ルーテシア』をフルモデルチェンジし、内外装やプラットフォーム、 パワートレーンを刷新。11月6日から販売を開始する。
新型ルーテシアは、装備の違いによる3グレードを設定。価格は「ゼン」(受注生産)が236万9000円、「インテンス」が256万9000円、「インテンス テックパック」が276万9000円となる。
◆直線を効果的に取り入れたモダンなエクステリア
エクステリアは、曲線のみでデザインされた先代モデルの官能的でダイナミックなフォルムを継承しながら、新たに直線を効果的に取り入れることで、精密さやダイナミズム、スポーティさを表現している。
ボンネットには直線のプレスラインが入れられ、たくましさを感じさせる。グリルはより大きくなり、ダイナミックで力強い印象を付与。フロントバンパー両端にはエアディフレクターを装備。空気抵抗を抑え、燃費向上に貢献する。
ヘッドライトは100%LED化。ルノーモデルを象徴するCシェイプのデイタイムランプを装備する。ヘッドライトユニットには、「目」をイメージさせる2つの光体と、「まつ毛」を思わせる立体的なストライプが組み込まれ、ヘッドライトカバーのダイヤモンドモチーフと相まって、豊かな表情と上品さを与えている。ヘッドライト同様、表情豊かなリアライトにも、ボディの幅広さとシャープな印象を与えるCシェイプのライトを装備する。
ボディカラーは「LOVE」のデザインテーマを連想させるルージュ フラムMをはじめ、新色のオランジュ バレンシアM(オレンジ)とブルー セラドンM(アクアブルー)を用意。ブラン グラシエ、 ブルー アイロンM、ノワール エトワールMを加えた6色を設定する。
◆7インチ デジタルインストゥルメントパネルを搭載
インテリアでは、波のような曲線と水平基調の造形を取り入れたダッシュボードが、広く見通しの良い印象を与える。コクピット周りは、人間工学に基づきドライバー側に向けて傾けてあり、センターコンソールもドライバーの手が届きやすいよう高い位置に設置。ダッシュボード、ドアパネル、そしてセンターコンソールの側面まで、乗員が手を触れるところには、高品質なソフト素材を配している。
パドルシフト付きのレザーステアリングは、コンパクトなエアバッグシステムを採用したことでセンターパッド部を小型化し、メーター類の視認性を高めた。運転支援システムやインフォテインメント機能の音声入力が操作できるスイッチを分かりやすく配置。ドライバーは前方から目を離すことなく、運転支援システムの切り替えや、7インチ デジタルインストゥルメントパネルの画面切り替え、ハンズフリー通話へのアクセスが可能だ。
フロントシートは形状を見直し、座面長を長く取り、包み込むような形状でサポート性を向上。シートバックの形状改良により、後席乗員の膝回りのスペースにゆとりを確保したほか、薄型形状のヘッドレストにより、後席からの視認性も高めている。
新型ルーテシアは、従来のアナログディスプレイに代えて、フローティングデザインの7インチデジタルインストゥルメントパネルを採用。エンジン回転数、速度をデジタルディスプレイで表示し、ルノー・マルチセンスと連動して、選択した運転モードに応じたイルミネーションカラーを反映する。
7インチマルチメディアイージーリンク( スマートフォン用ミラーリング機能)は、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。タッチスクリーン上でスマートフォン内の各種アプリを利用できる。走行モードや車内の環境をカスタマイズできるルノー・マルチセンスも3つの運転モードをタッチスクリーンの操作で選択できる。
音響技術では、世界初の技術を採用する「フレッシュエアスピーカー」を搭載するBoseサウンドシステムを装備する。小型サブウーファー、4つのウーファー、4つのトゥイーターの9スピーカーから構成され、立体的な音響効果を実現。小型サブウーファーは、リアラゲッジスペースを損なうことなく、車外からの空気を取り入れることで、豊かでパワフルな低音を再生する。
リアラゲッジの形状は、可能な限り立方体となるよう最適化。リアラゲッジスペースは、先代モデルの330リットルから、クラス最大級の391リットルに拡大。日常での使い勝手に優れ、後部座席を倒すとフラットな荷室空間を生み出すダブルフロアシステムを搭載する。
◆アライアンス開発のCMF-Bプラットフォームを初採用
新型ルーテシアは、ルノー・日産・三菱のアライアンスにより新設計された「CMF-Bプラットフォーム」を初めて採用したモデルとなる。この最新プラットフォームは、先代モデルのプラットフォームより約50kg軽量化しながら、高い剛性を持ち、高出力パワーユニットを受け止め、しなやかなサスペンションの動きやハンドリングの正確さを引き出す。また、様々な路面での静粛性やエンジンルームの遮音性、安全性、ボディ下面を覆うパネルによる空気抵抗の軽減など、新型ルーテシアの高い基本性能を支えている。
ボディサイズは全長4075×全幅1725×全高1470mm、ホイールベースは2585mm。先代モデルに比べコンパクトになったことで空気抵抗が低減。重量も軽くなり、燃費向上に貢献している。
ステアリングのギア比は、先代モデルの15.2から14.4に低め、応答性が向上。加えて、フロントアクスルの高剛性化により、直進安定性や正確なハンドリング、走行安定性を高めている。さらにシャシー全体のバランスと、リアアクスル設定を見直し、高い速度でカーブを曲がる際の安定性が向上し、ロール量が減少。また、ダンパーやスプリングも見直し、ブレーキは踏込み量を減らし、素早く制動するよう設定している。
◆新開発1.3リットル直噴ターボ×パドルシフト付7速AT、スポーティな走りも実現
パワートレインは、同アライアンスが新開発した1.3リットル4気筒直噴ターボとパドルシフト付き電子制御7速AT(7EDC)の組み合わせ。エンジンは、最高出力131ps/最大トルク240Nmを発揮。市街地から高速道路まであらゆるシーンで、爽快で余裕のある、質の高い走りをもたらす。また、トライアングル形状のシリンダーヘッド内に250barの高圧力で燃料を直接噴射することで燃焼の効率化を図り、シリンダー内に特殊なコーティングを施すことで摩擦を低減。17.0km/リットル(WLTCモード)の低燃費も実現している。
湿式デュアルクラッチを備えた電子制御7速AT(7EDC)は、先代モデルの6段から多段化され、運転をよりシームレスで快適にすると同時に、燃料消費とCO2排出量を削減。オートマチックモードでは自動で最適なギアを選択し、滑らかで快適なドライブが楽しめる。また、トルクコンバーター式に比べスリップロスのない、ダイレクトかつ瞬時に変速するデュアルクラッチは、1.3リットル直噴ターボエンジンの性能を余すことなく引き出し、パドルシフトを操作することでスポーティな走りが楽しめる。
◆最新の運転支援・予防安全技術を搭載
運転支援システムは、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)とレーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援/インテンス テックパック)を組み合わせたハイウェイ&トラフィックジャムアシストをはじめ、オートハイ/ロービーム、パーキングセンサーなどを装備。このほか、フロントバンパー、両側ドアミラー、リアゲートに取り付けられた4つのカメラにより、真上から見下ろしたような俯瞰映像を7インチマルチメディアイージーリンクのタッチスクリーンに表示する360°カメラも備える。
予防安全技術では、アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ/歩行者・自転車検知機能付)をはじめ、ブラインドスポットワーニング(後側方車両検知警報)、レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)など、最新技術を数多く搭載する。