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BMW 1シリーズに「ti」復活、265馬力ターボのFFスポーツ…欧州発表

  • 《photo by BMW》
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BMW は10月7日、『1シリーズ』(BMW 1 Series)の新グレード、「128ti」を欧州で発表した。

◆最上位の「M135i xDrive」グレードの下に位置

現行1シリーズには、トップグレードとして、「M135i xDrive」グレードをラインナップしている。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、強化クランクドライブ、新設計のピストンとコンロッド、大容量ターボチャージャー、最適化された燃料噴射システムなどにより、最大出力306hp/4500~6250rpm、最大トルク45.9kgm/1750~5000rpmを獲得する。

トランスミッションは8速「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。M135i xDriveグレードは、ローンチコントロールとトルセンLSDが装備されており、0~100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。このM135i xDrive の下に位置する新たなスポーツグレードが、128ti だ。

◆BMWが1960年代から設定してきた「TI」の再来

BMWのラインナップに「ti」が設定されるのは、E46型『3シリーズ』のtiが生産を終えた2004年以来、16年ぶりとなる。もともとBMWは1960年代から、「TI」(Turismo Internazionale)グレードを、BMW『1800TI』や『2002TI』に設定してきた。その後、1994年には、E36型の3シリーズに、「ti コンパクト」を設定。3シリーズの一員でありながら、トランクを切り落とした3ドアハッチバックボディを備えており、BMWの入門モデルの役割を担っていた。なお、ドイツ本国では、このtiコンパクトに『M3」のストレート6を搭載した『M3コンパクト』も設定された。

BMWは2004年、初代『1シリーズ』を発表した。3シリーズのtiの後継モデルで、BMWの新たな入門モデルに位置付けられた。現行1シリーズは3世代目モデルで、2019年に欧州で発表されている。

◆0~100km/h加速は6.1秒

128tiには、新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このBMWの「ツインパワーターボ」テクノロジーを搭載した4気筒エンジンは、最大出力265hp/4750~6500rpm、最大トルク40.8kgm/1750~4500rpmを発生する。トランスミッションは8速「ステップトロニック・スポーツ」、駆動方式はFF。0~100km/h加速6.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを可能にしている。

128tiには、トルセンLSDが標準装備されており、フロントアクスルのトラクションが向上している。専用チューンされた「Mスポーツサスペンション」は、車高が10mmダウンし、俊敏性を高めるように設定された「BMWパフォーマンスコントロール」を備えている。さらに、ステアリングは正確なレスポンスを狙ってチューニングされており、ドライバーにダイレクトなレスポンスを提供するという。

強化スタビライザーベアリングと強化スタビライザーも採用した。M135i xDriveと同様に、ブレーキキャリパーは赤で塗装される。標準装備の「M スポーツブレーキ」は、高い制動力を発揮する。18インチのYスポーク「553M」ツートーンカラーホイールは、128ti専用だ。スポーツタイヤとして、ミシュラン『パイロットスポーツ4』が無償オプションで選択できる。なお128tiは、4WDのM135i xDriveよりも約80kg軽量だ。

◆スポーティな専用の内外装

128tiの外観は、「Mスポーツ」をベースに、専用カバー&トリムモールディング、サイドスカートトリムを装備した。リアタイヤの前には、赤い「ti」エンブレムを添えている。ボディカラーがメルボルンレッド、またはミサノブルーのメタリック塗装の場合、tiエンブレムはブラックとなる。

ドイツ本国仕様では、キドニーグリルとドアミラーカバーが、ブラックとなる。オプションの「BMWインディビジュアルライトシャドウライン」は、クロームトリムを廃して、ダークなエクステリアを演出する。

インテリアは、スポーツシートが標準だ。センターアームレストには、tiのロゴを刺繍する。ドアパネルやインストルメントパネルのコントラストステッチなどには、赤いアクセントが配された。Mスポーツステアリングホイールのステアリングホイールリムとエアバッグカバーにも、赤いステッチ加工が施されている。