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BMW 4シリーズカブリオレ 新型、縦長グリルにソフトトップ採用…欧州発表

  • 《photo by BMW》
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BMWは9月30日、新型『4シリーズカブリオレ』(BMW 4 Series Cabriolet)を欧州で発表した。新型『4シリーズクーペ』のオープン版となる。

◆過去の伝説的なスポーツカーをモチーフとした縦長グリル

新型のデザインは、ダイナミックえ伸びやかなプロポーションと低いシルエットを備えている。表現力豊かなフロントエンドには、新型4シリーズクーペと同じく、縦長デザインのキドニーグリルが装着された。これは、BMWブランドの過去の伝説的なスポーツカーをモチーフとしながら、パワートレインの冷却性能の向上を狙ったものだ。

縦長グリルは、フロントバンパーの下端まで伸びている。開口部にはメッシュグリルが採用された。中央に直立するように配置されたキドニーグリルは、BMW 『328』やBMW 『3.0 CSi』など、往年のBMWの伝説的なモデルのデザイン的特長を採り込み、現代的な方法で再解釈したものだという。

スリムなフルLEDヘッドライトが標準で、「BMWレーザー・ライト」がオプションで選択できる。BMWレーザー・ライトは、「BMWセレクティブ・ビーム」(幻惑防止ハイビーム・アシスタント)付きアダプティブLEDヘッドライトだ。このヘッドライトは、外側と内側の両方の光源をロービームとハイビームに使用する。市街地走行や自動車専用道路の走行に最適な可変式のコーナリングライトとアダプティブ・ターニング・ライトが含まれている。

BMWレーザー・ライトは、60km/h以上でハイビームの照射距離を最大550mまで拡張し、さらに道路に沿って動的に照射範囲を変化させる。六角形のライトガイドが、デイタイムランニングライトとして機能する。外側のデイタイムランニングライトは、ウインカーとしても機能する。

◆ソフトトップは従来型のハードトップよりも40%軽量

新型では、従来型の電動開閉式ハードトップではなく、新開発の電動開閉式ソフトトップを採用する。「パネルボウ」と呼ばれるソフトトップルーフは、格納式ハードトップの長所とファブリックトップの長所を兼ね備えているという。

ファブリックトップの滑らかな表面は、優雅なアーチ状デザインだ。ルーフは従来型よりも40%軽量で、静粛性や耐候性にも優れているという。ソフトトップの色はブラックが標準で、オプションでアンスラサイトシルバーエフェクトが選択できる。

オープン化に伴い、新型4シリーズクーペに対して、強化されたサイドスカート、補強材、フロントのアルミ製せん断パネルなどを採用し、ボディ剛性を追求した。低重心、前後50対50の重量配分、最適化されたエアロダイナミクス性能、従来型よりもフロントで28mm、リアで18mm広げられたトレッドも特長になる。

◆可変式ソフトトップコンパートメント

インテリアは、モダンでプレミアムな雰囲気と、スポーティかつ洗練されたエレガンスの融合を目指した。コックピットのデザインは、ドライバー中心だ。前席の電動スポーツシートには、自動的に伸縮するベルトフィーダーが備わる。「Vernasca」レザートリムとシートヒーター、レザースポーツステアリングホイールが標準だ。オプションで、センターコンソールにニーパッドを装備できる。後席は2シーターとした。

エレガントなデザインのダッシュボードには、水平方向のラインが配されており、そのままドア部分にまで伸びるアウトラインと上質なマットクロームストリップによって、幅の広さが強調されている。ダッシュボードとドアトリムパネル、高い位置にあるセンターコンソールをデザイン的にコーディネートしたことで、包み込まれるような感覚を演出しているという。

トランク容量は、ルーフを閉じた状態で300リットルと従来型よりも80リットル増やした。ルーフを開けると、可変式ソフトトップコンパートメントにより、トランク容量は385リットルに拡大する。これは、従来型よりも15リットル多い容量だ。ストレージパッケージ、折りたたみ式リアバックレスト、スルーローディング機能も標準装備されている。

オプションのウィンドデフレクターは、リアバックレストの後ろに収納できる。オプションのネックウォーマーは、フロントヘッドレストに組み込まれる。3ゾーンのオートエアコンが標準で、「ウェルカム・ライト・カーペット」付きのアンビエント照明、ハーマンカードン製サラウンドサウンドシステム、スマートフォンや「BMWディスプレイキー」によってコントロールできる補助ヒーターシステムがオプションで選択できる。