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Miniでモンテカルロ初優勝したドライバーを称える…MINIに特別仕様 10月発売
MINIは9月21日、1964年のモンテカルロラリー初優勝ドライバーを称える「パディ・ホプカーク・エディション」(MINI PADDY HOPKIRK EDITION)を10月、世界の一部市場で発売すると発表した。
◆1964年にオリジナルMiniがモンテカルロラリーを制す
1959年、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)は初代『Mini』を発表した。翌1960年、その性能をアピールする目的で、ラリー最高峰の「モンテカルロラリー」に参戦した。
モナコからフランスへ向かうモンテカルロラリーは、アルプス山脈の険しいワインディングが舞台だ。路面には降雪や凍結が見られ、非常に厳しいコース。モンテカルロラリーは、第1回が1911年という長い伝統を持ち、現在でもWRC(世界ラリー選手権)の開幕戦として、開催されている。
このモンテカルロラリーで1964年、パディ・ホプカーク選手がドライブする『Miniクーパー』のラリー仕様「1071クーパーS」が初優勝した。1965年にはティモ・マキネン選手が、同じく『MiniクーパーS』でモンテカルロを制した。1967年にはラウノ・アルトーネン選手が駆る「1275クーパーS」が、ポルシェ『911S』との激闘の末、栄冠を勝ち取っている。
◆当時のMiniのラリー仕様車をモチーフにした外装
パディ・ホプカーク・エディションは、1964年にMiniで最初にモンテカルロラリーを制したパディ・ホプカーク選手を称える特別モデルだ。ベース車両は、「クーパーS」の3ドアと5ドア、「ジョンクーパーワークス」となる。
当時のMiniのラリー仕様車をモチーフに、チリレッドのボディカラーにホワイトルーフ、トラックスポークブラックデザインの17インチ「ジョンクーパーワークス」アルミホイールまたは18インチのジョンクーパーワークスアルミホイールを組み合わせる。クロススポークのジェットブラックマットデザインとダークカラーのアクセントが配された。
ラジエーターグリルのフレームとブレースは、光沢ブラックで仕上げられた。同様に、エアインテークのインサート、ボンネットの開口部、ドアハンドル、燃料フラップ、テールゲートハンドル、前後のMINIのロゴ、ヘッドライトとテールライト周りも、光沢ブラックとした。
◆栄光のゼッケンナンバー37を各部に
当時のMiniのラリー仕様車と同じゼッケンナンバー37は、ドアだけでなく、フロントフェンダーのサイドスカットルと呼ばれるウインカー周りにも配される。ユニオンジャックデザインのLEDテールライト、「パディ・ホプカーク・モンテカルロ」と記されたデカール、白いボンネットストライプが採用された。パディ・ホプカークのサインも添えられる。さらに、1964年のモンテカルロラリー優勝車のナンバープレート「33 EJB」が、3Dグラフィックによって、ボンネットにデザインされた。ピアノブラック仕上げの補助ヘッドライトも装備できる。
インテリアは、パディ・ホプカークのサインが、助手席側のピアノブラックトリムに配された。LEDエントリーシルには、「Paddy Hopkirk」の名前が記される。
ゼッケンナンバー37のキーホルダー、ボディとキャビンの間のトリムストリップ用のピアノブラックのウエストラインフィニッシャーも装備されている。さらに、パディ・ホプカーク・エディションでは、ドライバーの個性を反映させるカスタマイズアイテムのほぼすべてが選択できる、としている。