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アウディ R8 に「グリーンヘル」、ニュル24時間での勝利を祝福…世界限定50台

  • 《photo by Audi》
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アウディは9月22日、『R8』(Audi R8)に「グリーンヘル」を設定し、世界限定50台を販売すると発表した。

◆レーシングカーのR8 LMSをモチーフにした外装

車名のグリーンヘルとは、ドイツのサーキット、「ニュルブルクリンク」の愛称だ。山間にある過酷なサーキットであることから、グリーンヘル(緑の地獄)と呼ばれる。アウディはR8のレーシングカー、「R8 LMS」で、ニュルブルクリンク24 時間耐久レースに参戦している。

アウディR8 LMSは2012年以来、ニュルブルクリンク24時間耐久レースにおいて、5回の総合優勝を達成している。これを祝福して、アウディはR8にグリーンヘルを設定し、世界限定50台を発売する計画だ。レーシングカーのアウディR8 LMSをモチーフにした外装が特長になる。

◆濃い緑の「ティオマングリーン」で塗装

エクステリアは、濃い緑の「ティオマングリーン」で塗装された。オプションで、イビスホワイト、デイトナグレー、ミトスブラックも選択できる。フロントフードやルーフなどには、R8 LMSを思わせるマットブラックのストライプが添えられる。

「GREEN HELL R8」のグロスブラックのロゴが、サイドブレードとフロントガラスに入る。マットブラックのスタイリングパッケージは、フロントブレード、サイドシル、ディフューザーに専用アクセントを追加し、サイドブレード、ミラーハウジング、リアウィングも同じ仕上げとなる。5ツインスポークデザインの20インチホイールもマットブラック塗装だ。スポーク部分には、赤をアクセントに使う。

インテリアは、軽量バケットシートを装備した。センターパネルはアルカンターラ仕上げ。アルカンターラは、ステアリングホイール、デジタルディスプレイのフード、ドアのアームレスト、ニーパッド、センターアームレストにも使用された。青緑色の「カイラッシュシダ」のステッチが付く。インストルメントパネル、ドアハンドル、ドアレール、フロアマットにも、対照的な色のステッチが添えられた。フロアマットには「GREEN HELL R8」のロゴ入りだ。

◆5.2リットルV10は最大出力620hp

ミッドシップに搭載されるエンジンは、自然吸気の直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン「FSI」だ。グリーンヘルは、R8のトップグレードの「R8 V10パフォーマンス クワトロ」と同スペックとなっており、最大出力620hp、最大トルク59.1kgmを獲得する。トランスミッションは7速「Sトロニック」、駆動方式は4WDの「クワトロ」。0~100km/h加速は3.1秒、最高速は331km/hの性能を発揮する。

「アウディ・スペース・フレーム(ASF)」のボディは、アルミとカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)で作られている。プロペラシャフトを含めた下回りは、ほぼ完全にフラットなパネルで覆われている。フロントの2つの小型ディフューザーが、ホイールアーチを通して空気を送り、ブレーキを冷却する。リアアクスル前方のパネルには、「NACA」ベントが組み込まれた。このNACAベントが、冷却された空気をエンジンとSトロニックに送る。リアバンパーには、大型ディフューザーが装備されている。

ブレーキディスクはセラミック製だ。「アウディドライブセレクト」システムには、パフォーマンスモードが採用されており、3段階に調整できる。ドライバーは、ステアリングホイールのボタンを介して、アウディドライブセレクトにアクセスできる。