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【ダイハツ トール 改良新型】嶋村CE「安全、安心機能の進化、使い勝手の向上を織り込んだ」
ダイハツ工業は小型乗用車『トール』を一部改良し、9月15日に発売した。予防安全や運転支援機能を拡充したほか、内外装デザインも手直ししたのが特徴。価格は155万6500~204万6000円となっている。
開発責任者の嶋村博次チーフエンジニア(CE)は今回の一部改良について「安全、安心機能の進化をメインに、そして使い勝手の向上を織り込んだ」と話す。
安全・安心機能の進化について嶋村CEは「マイナーチェンジだが、今回、電子プラットフォームを進化した」とした上で、「まずは(予防安全機能の)『スマートアシスト』の進化。夜間、対歩行者や追従二輪車の検知、そして作動対応速度域を向上させた。またより安全快適に走行頂くために全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールをカスタムに標準とし、設定最高速度も125km/hまで引き上げている」と説明。
さらに「標準仕様のGグレード以上にはLEDヘッドランプ、またカスタムにはさらに対向車を検知して減光するADB(アダプティブドライビングビーム)機能やサイドビューランプを標準装備とした」という。
一方、使い勝手の向上では「『タフト』で採用した電動パーキングブレーキをカスタムに標準設定した。信号待ちなどで有効なオートブレーキホールド機能も採用している。またシート骨格は変えずにパッド形状で大幅変更し前席座面長も延長、後席も少し厚みをもたせている。小型車らしい座り心地とホールド性を向上した。表皮も新しくし、快適で質感ある室内を演出。そして助手席トレイはティッシュボックスが置けるようにバルコニー風に拡大し、お客様の利便性をさらに高めている」と嶋村CEは述べた。
内外装デザインの変更点に関して、まず標準仕様車では「先進・洗練・進化をテーマにフロント周りの迫力を強め、よりスポーティさを感じられるデザインに仕上げた。インテリアはブラウンのトーンを落とし、シート色も統一することで、より落ち着いた雰囲気にし、質感を高めている」と解説。
続けてカスタムについては「同じく先進・洗練・進化をテーマにワイド感を強めた堂々迫力のデザインにしている。インテリアは黒基調はそのままに、青のアクセントカラーのトーンを落とし上質感を与えている」とした。
パワートレイン系は従来のものを踏襲しているが、嶋村CEによると「今回、WLTCモード燃費に適合させた副産物として、高速域での巡航燃費の改善が少しできている」とのことだ。