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メルセデスベンツ Sクラス 次期型、後席用「MBUX」搭載 9月2日発表予定
メルセデスベンツは、9月2日にデジタルワールドプレミアする次期『Sクラス』に、新世代の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を採用すると発表した。次期型では、後席乗員向けのMBUXが搭載される。
次期Sクラスは、人間のほぼすべての感覚(視覚、感覚、聴覚)を体験できると同時に、ドライバーの支援、安全性、相互作用の分野で多くの革新をもたらす。そのひとつが、新世代のMBUXだ。
次期Sクラス向けの新世代のMBUXでは、すべての座席からのさまざまな形式での対話とパーソナライズを可能にしている。
◆後席に最大3つのスクリーンを設置することが可能
後席には、最大3つのスクリーンを設置することができる。画面のコンテンツは、他の乗員とすばやく簡単に共有できる。後席からナビゲーションシステムの目的地を選択したり、修正したりすることも可能だ。
メルセデスアプリでQRコードをスキャンすると、車両は自動的に「Mercedes me」アカウントに接続される。 お気に入りのラジオ局や事前に選択された設定などの個人設定は、個人のメルセデス・ミー・プロファイルを通じて任意の座席に転送できる。
次期Sクラスでは、最大7つの異なるプロファイルを登録することが可能だ。例えば、室内の照明は、リモート構成で個別に設定できる。プロファイルはMercedes meの一部としてクラウドに保存できるようになったため、新世代のMBUXを搭載する他のメルセデスベンツ車でも利用できる。
◆音声アシストは乗員の言葉を理解する能力が向上
Mercedes me ではPIN入力に加えて、新開発の生体認証や相互接続された認証機能によって、高レベルのセキュリティが追求される。この認証は、指紋、顔、音声で行われる。
音声アシスタントの「ハイ、メルセデス」は、乗員の言葉を理解する能力が引き上げられた。「ハイ、メルセデス」と発して、後席からコントロールすることもできる。複数のマイクが、どの乗員が発した音声なのかを、システムに伝える。後席乗員が「疲れた」と言うと、「エナジャイジングコンフォート」のアクティベーションプログラムが開始される。
エナジャイジング コンフォートは各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽などのシステムを統合的にコントロールし、快適性を高める。「エナジャイジング コーチ」機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づき、走行時間などを加味したうえで、さらにスマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、ドライバーをサポートするモードを提案する。
◆MBUXインテリアアシストはジェスチャーや動作に反応
次期Sクラスには、最新の「MBUXインテリアアシスト」を採用する。MBUXインテリアアシストは、オーバーヘッドコントロールパネルのカメラと学習アルゴリズムを使用して、乗員の要望や意図を理解し、予測する。これは、乗員の頭の向き、手の動き、ボディランゲージを解釈することによって行われ、さまざまな車両の機能で対応する。
たとえば、ドライバーが肩越しにリアウィンドウを見ていると、MBUXインテリアアシストは自動的にリアのローラーブラインドを開く。ドライバーが暗闇の中で、助手席側の何かを探している場合、自動的に室内照明がオンになる。ドアミラーの鏡面を見つめるだけで、ミラーの角度が最適に調整される。
自然な手の動きも認識され、ドライバーや乗員は電動スライド式サンルーフを非接触で開くことができる。人差し指と中指をV字型に広げるジェスチャーによって、優先機能にアクセスできる。ドライバーと乗員は、個人のお気に入りをシステムにリンクさせることも可能だ。
操作の利便性を高めるだけでなく、MBUX インテリアアシストは安全性を向上させる。たとえば、助手席のチャイルドシートが正しく取り付けられているかどうか、チェックしてくれる。