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ポルシェ パナメーラ 改良新型、最新シャシーシステム採用…コーナリング性能が向上

  • 《photo by Porsche》
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ポルシェは8月26日、改良新型『パナメーラ』(Porsche Panamera)をデジタルワールドプレミアし、同車に最新のシャシーシステムを採用した、と発表した。

◆48Vシステムを用いたロール安定制御システム

改良新型パナメーラのシャシーコンポーネントと制御システムのさらなる進化は、シャシーの快適性とコーナリングの安定性にもプラス効果をもたらす。例えば、「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム(PASM)」の改良により、減衰の快適性が著しく向上しているという。

また、48Vシステムを用いたロール安定制御システムの「ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム・スポーツ(PDCC Sport)」を採用したことにより、ボディの安定性を引き上げた。グリップとトラクションも高められている。改良新型パナメーラはドライビングの快適性を大幅に向上させつつ、性能に関するベンチマークをセグメントで再び打ち立てることを目指した。

PDCC Sport には、3チェンバーエアサスペンション、PASM、「ポルシェ・トルクベクトリング・プラス(PTV Plus)」が含まれている。PDCC Sportについては、改良新型パナメーラのために独自改良を重ね、さらなる最適化が施してある。これにより、改良新型パナメーラの「ターボS」では、83.6kgmの最大トルクを路面に伝達させるとともに、最大限のコーナリング性能を生み出さすようになった。このようにして前後方向と横方向のダイナミクスが改善されたことは、改良新型パナメーラがプレミアムクラスで最もスポーティなサルーンであることを強調するものになるという。

◆特別開発のスポーツタイヤと最新世代のステアリングホイール

タイヤがハンドリングに大きな影響を与えることを踏まえ、ポルシェではシャシーの開発にあたって、常にタイヤを重要視している。新世代の改良型タイヤを採用した。20インチと21インチの新しいサマータイヤは、快適性とスポーツ性が向上していると同時に、転がり抵抗が低減しているという。

より柔らかいラバーコンパウンドを使用するとともに、トレッドを最適化したスポーツタイヤが、改良新型パナメーラ向けに初めて特別開発された。このタイヤは横方向の性能が向上しており、スポーティなコーナリングに最適という。

ホイールデザインは、20インチホイールと2種類の21インチホイールが新たに設定され、合計10種類が用意されている。中でも、エクスクルーシブデザイン 21インチアルミホイールには、明るいポリッシュ仕上げ、塗装仕上げのリムベース、カラークレストのホイールセンターキャップが備わる。

また、最新世代のマルチファンクションステアリングホイールが採用された。カットアウトされたフォルムは、レーシングカーの軽量ステアリングホイールを連想させるものとした。この最新世代のステアリングホイールには、『911カレラ』とEVスポーツカーの『タイカン』に由来するアプリケーションが組み込まれた。これにより、操舵へのレスポンスが向上したほか、ドライバーへのフィードバックが増えたことで、精度とダイレクト感がいっそう高まっているという。

◆ブレーキの設計を一新

エンジン出力の増大にあわせ、シャシーの開発担当者は、ブレーキの設計を一新することに注力し、サイズを調整した。

例えば、改良新型パナメーラの「ターボS」には、サーキットで実証済みの「ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)」が標準装備される。ブレーキディスク径は、フロントが420mm、リアが410mmだ。

PCCBブレーキキャリパーには、イエローの塗装仕上げが施される。「GTS」グレードには、従来と同じレッドのキャリパーが装備される。GTSとターボSでは、新しいオプションとして、ブラックのブレーキキャリパーも用意された。また、プラグインハイブリッドの「パナメーラ4S E-ハイブリッド」には、アシッドグリーンのブレーキキャリパーが装着された。「パナメーラ」と「パナメーラ4」には、ブラックのキャリパーが装備されている。