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日産 GT-R 2021年モデル、米国発売…50周年記念ベイサイドブルー設定拡大
日産自動車の米国部門は8月26日、『GT-R』(Nissan GT-R)の2021年モデルを米国市場で発売した。現地ベース価格は、11万3540ドル(約1205万円)と発表されている。
◆50周年記念車専用色のベイサイドブルーを拡大展開
2021年モデルには、2020年モデルに用意されていた「50thアニバーサリーエディション」の専用色、「ベイサイドブルー」が拡大展開された。日産GT-Rの原点が、1969年に発売された『スカイライン2000GT-R』(PGC10型)だ。その登場から50周年にあたることを記念した特別モデルが、GT-R 50thアニバーサリーエディションだった。
このGT-R 50thアニバーサリーエディション専用色のベイサイドブルーが、2021年モデルでは「プレミアム」グレードに拡大展開された。ベイサイドブルーは、R34型『スカイラインGT-R』に用意されていたボディカラー。2021年モデルでは、4コートで2重の熱処理を行う塗装工程により、際立ったハイライトと深いシェードで、鮮やかなブルーを表現しているという。
◆ホールド性を高めた新設計のフロントシート
2021年モデルのGT-Rのインテリアは、ダッシュボードをシングルピースのナッパレザーで覆い、質感を追求している。ダッシュボード中央には、8インチの静電容量式タッチパネルモニターが装備され、ナビゲーションとオーディオなどを操作する。フロントシートは、ホールド性と快適性を引き上げるために新設計された。レザーが標準となる。
また、2021年モデルには、「NissanConnect」を採用する。スマートフォンのアプリを使って、ドアを遠隔操作でロック&アンロックしたり、アラームを作動させたり、緊急サービスを呼び出したり、車の位置を追跡したりできる。
また、2021年モデルには、「SiriusXM」(サブスクリプションが必要)、日産ナビゲーションシステム、Apple 「CarPlay」が採用されている。
◆最大出力565hpの3.8リットルV6ツインターボ搭載
2021年モデルのGT-Rでは、3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを引き続き搭載する。新しいターボチャージャーを採用し、低回転域におけるレスポンスの向上や5%の効率向上を実現したユニットだ。日産独自の独立リアトランスアクスル、「ATTESA E-TS」AWDを組み合わせたプレミアムミッドシッププラットフォームをベースにしている。
レーシングテクノロジーを注入したエキゾーストマニホールドも採用した。ターボフランジの取り付け位置が最適化され、エキゾーストマニホールドのメンテナンスや調整が容易になったという。チタン製マフラーも装着されており、先端部分はブルーで仕上げられている。
3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、米国仕様の場合、最大出力565hp、最大トルク646kgm/3300~5800rpmを発生する。最大トルクは3300~5800rpmの領域で引き出される。トランスミッションは、パドルシフト付きの6速デュアルクラッチを組み合わせた。
電子制御サスペンションは、コーナリングでの安定性の向上と、より滑らかな乗り心地を追求する。ステアリング系統の改良により、正確性が引き上げられており、最高速300km/hの領域での直進安定性も追求しているという。新しいブレーキブースターも搭載されており、より少ないペダルストロークで、初期のブレーキ応答性を高めている。