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メルセデスベンツ Eクラス・カブリオレ、改良新型を欧州発売
メルセデスベンツは8月10日、『Eクラス・カブリオレ』(Mercedes-Benz E-Class Cabriolet)の改良新型を、欧州市場で発売した。
◆ヘッドライトやグリルが新デザインに
フロントには、従来よりもフラットなヘッドライトを採用した。このヘッドライトには、オールLEDテクノロジーが全車に標準装備される。オプションで、マルチビーム LEDヘッドランプが選択できる。
フロントグリルは、新しいダイヤモンドパターンの「Aシェイプ」デザインを全車に採用した。このグリルは、クロームメッキのドット、シングルルーバー、中央にスリー・ポインテッド・スターを備えている。
リアには、最新のLEDテクノロジーを導入した2分割のテールライトが新採用された。バックカメラが、トランクリッドに組み込まれる。
ボディカラーには、新色として4タイプを設定した。ハイテクシルバー、グラファイトグレーメタリック、モハベシルバー、パタゴニアレッドだ。ホイールのラインナップも拡大され、新たにエアロホイールを用意した。メルセデスベンツによると、燃費の向上に貢献するという。
◆約20秒で開閉できるアコースティックソフトトップ
改良新型Eクラス カブリオレには、遮音性に優れたアコースティックソフトトップを採用する。室内のノイズレベルを抑制し、クローズ状態では室内に高い静粛性を実現するという。
アコースティックソフトトップは、3層構造のアウターそれぞれに遮音性や耐候性に優れた素材を採用し、ウレタンフォームに、高い断熱・吸音効果を発揮するインナーを組み合わせることで、クラストップレベルの静粛性を追求した。およそ50km/hまでの速度なら走行中でも操作可能で、 約20秒で開閉することができる。
オープン走行時には、フロントウインドウ上部のウインドディフレクターとドラフトストップから構成される「エアキャップ」が、空気の流れを上方に高く跳ね上げるとともに、後方から室内への風の巻き込みを低減する。
また、前席には温風で首元を暖める「エアスカーフ」を装備した。シートバックに内蔵した超小型セラミックヒーターにより暖められた温風を、ヘッドレストのエアダクトから乗員の首元に送る装備で、季節を問わず、快適なオープンドライブが楽しめる。風量は3段階の調整が可能だ。
◆最新のMBUXを搭載
インテリアには、サイドボルスターとヘッドレスト一体型のスポーツシートを装備した。仕様に応じて、シート中央部分には、横方向または縦方向のステッチが添えられる。シートには、ファブリック、「ARTICO」人工皮革、エンボス加工レザー、ダイヤモンドキルティング加工のナッパレザーなど、さまざまな素材が用いられる。
また、最新の「MBUX」を搭載する。MBUXは、メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスを意味し、新世代のインフォテインメントシステムだ。特長は、人工知能(AI)によって、学習することにある。
MBUXはカスタマイズ可能で、ユーザーに適応する。無線通信での更新も可能だ。タッチスクリーンで操作する高解像度のワイドスクリーンコックピット、拡張現実(AR)技術を備えたナビゲーションディスプレイ、「ハイ、メルセデス」で音声アシストが起動するインテリジェントな音声コントロールが含まれている。
改良新型のMBUXには、特定の地域の天気予報を、あらゆる言語で読み上げる機能が追加される。例えば、スキー場の天気予報を指定すると、山の上や谷の積雪量を表示し、利用可能なリフトの数や現在稼働しているリフトの数に関する情報を提供する。
星占いをリクエストするオプションも、ドイツ語と英語で利用できる。星占いについては、ドライバーの生年月日または星座を回答すると、毎日の星占いが読み上げられる。世界の首都に関するクイズで、乗員を楽しませる機能も採用される。これらはすべて、メルセデスベンツのドライブをさらに楽しくするのに役立つという。