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マツダ3 に250馬力の2.5ターボ搭載、年内米国発売…2万9900ドルから[動画]
マツダの米国部門は8月4日、『マツダ3』(Mazda3)の2021年モデルに設定する2.5リットルターボエンジン搭載車「2.5ターボ」のベース価格を、2万9900ドル(約315万円)と発表した。2020年内に、米国で発売される予定だ。
この2.5リットルターボエンジン搭載車は、より力強いパワーを求める顧客の要望に、マツダの米国部門が応える形で実現したものだ。すでに北米向けの『CX-9』、『マツダ6』、『CX-5』に搭載されている直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」が、2021年モデルのマツダ3にも拡大展開されることになった。2.5ターボは、ハッチバック(日本名:「ファストバック」に相当)とセダンに用意される。
◆グロスブラック仕上げのエクステリア
2.5ターボには、スポーティな内外装が採用される。エクステリアは、グロスブラック仕上げのフロントグリル、フロントバンパー下部の専用装飾が特長だ。大型テールパイプ、グロスブラック仕上げのヒーター付きドアミラー、リアとエンジンカバーの「TURBO」エンブレムも装備されている。
また、2.5ターボでは、「プレミアムプラスパッケージ」が選択できる。ハッチバックでは、「エアロキット」も選択可能だ。2種類のエアロキットが用意されており、プレミアムプラスパッケージ向けでは、フロントエアダムとリアルーフスポイラーが標準装備される。リアディフューザーとサイドシルエクステンションも含まれている。グロスブラック仕上げのBBS製18インチ鍛造ホイールも装備することができる。
インテリアには、パドルシフト付きの革巻きステアリングホイール、フレームレスの自動調光ルームミラー、クローム仕上げのプッシュボタンスタートなどが専用装備されている。
◆SKYACTIV-G 2.5Tは最大トルク44.2kgm
このSKYACTIV-G 2.5Tエンジンには、マツダの「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」を採用する。新設計のポートを使用してターボチャージャー内に空気を取り入れることで、ほぼ即座にブーストが得られるのが特長だ。
排気脈動を制御して、ターボエンジンの効率を高めることを目指した。速度域に応じて排気経路を切り替える可変バルブと、ターボエンジンに最適化した4-3-1排気マニフォールドにより、低速から高速まで広い範囲で高い過給性能を実現した。マツダによると、自然吸気エンジンのような素早い応答性と力強い低速トルクを発揮するという。
マツダ3の2.5ターボの米国仕様のスペックは、オクタン価87のガソリン使用時が最大出力227hp、最大トルク42.8kgmだ。オクタン価93のプレミアムガソリン使用時には、最大出力は250hp、最大トルクは44.2kgmに向上する。このエンジンは、マツダ3に合わせて最適に調整されており、情熱的なドライバーが期待するドライビングダイナミクスを実現しているという。
◆2.5ターボは4WDの「i-ACTIV AWD」と組み合わせ
また、2.5ターボには、4WDの「i-ACTIV AWD」を組み合わせる。i-ACTIV AWDは、タイヤの動きやGセンサーなどの情報か、車両の走行状態をリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を素早く予測する。これにより、状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化する。
雨や雪などの滑りやすい路面をはじめ、ドライ路面においても4輪のタイヤの力を効率的に引き出せるように適切にトルクを配分し、スムーズで安定した走りを追求する。また、「G-ベクタリング コントロール(GVC)」と協調制御を行い、ニュートラルなコーナリング性能を実現しているという。
なお、マツダの米国部門は、「Power To The People」と題して、マツダ3の2.5ターボの映像を公開している。