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ポルシェ 911ターボ 新型、580馬力ツインターボ搭載…デジタルワールドプレミア
ポルシェは7月16日、新型『911ターボ』(Porsche 911 Turbo)をドイツからデジタルワールドプレミアした。新型には、クーペとオープンの「カブリオレ」の2ボディが用意される。
ポルシェ911ターボは、過去45年間に渡って実用性を備えた高性能スポーツカーであり続けてきた。新型では、頂点に位置する『911ターボS』が先に発表された。これに続いて、よりいっそうパワフルに、速くなった新型911ターボと新型『911ターボカブリオレ』がデビューした。
初代911ターボは、1975年に発表された。ポルシェ911ターボは、どの世代でも高性能スポーツカーの世界的なベンチマークであり続けてきた。911ターボは、スポーツ性と実用性、ダイナミックさと信頼性、パフォーマンスと効率性を兼ね備えている。初代911ターボは、最大出力260psを発生する3.0リットル水平対向6気筒ターボエンジンを搭載していた。911ターボは長年にわたって、速く、大きく、快適になってきたが、その基本特性は常に維持されているという。
◆0~100km/h加速2.8秒で最高速320km/h
新型911ターボには、排気量3745ccの水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。電子制御バイパスバルブ付きシンメトリカルVTGターボチャージャーを装着した。最適化されたインタークーラーシステムとピエゾインジェクターの採用と合わせて、応答性、パフォーマンス、トルク特性、吹け上がりを向上させるという。
この結果、最大出力は580ps、最大トルクは76.5kgmを獲得する。トランスミッションは専用の8速「PDK」(ポルシェ・ドッペル・クップルング)、駆動方式は「ポルシェ・トラクション・マネジメント」付きの4WDだ。
クーペの場合、0~100km/h加速が2.8秒(スポーツクロノパッケージ装着車)、最高速が320km/hの性能を発揮する。ポルシェによると新型911ターボの加速や出力、トルクは、先代の911ターボSに匹敵するという。
◆大型化された可変リアスポイラー
新型のシャシーとボディは、さらにワイドになった。フロントアクスルは、42mm拡大されたフロントトレッドと新しい20インチの255/35タイヤによって、いっそう正確な操舵性を追求した。4輪をアクティブ制御する「PTM」が、フロントホイールにより多くのパワーを伝達する。その一方で、10mm拡大されたリアトレッドと、フロントより1インチ大きな21インチホイールに装着される315/30タイヤによって、アクティブ操舵されるリアアクスルのトラクションが増やされているという。
オプションで、「PDCC」と呼ばれる油圧アクティブ制御ロール抑制システムと、フロントの10ピストン固定キャリパー付き「PCCB」セラミックブレーキシステムが選択できる。
新型911ターボを際立たせる装備は、電子制御の冷却用エアフラップ、大型化されたアクティブフロントスポイラー、大型化された可変リアスポイラーを備える強化されたアダプティブエアロダイナミクスだ。911ターボの大きな特長のリアサイドパネルのエアインテークは、以前の冷却用空気の代わりに処理空気を取り込むようになり、インタークーラーは、エンジンフード下のエアフローの中に直接配置されている。
◆後席や遮音材を省いた「ライトウェイトデザインパッケージ」設定
「スポーツパッケージ」、「ライトウェイトデザインパッケージ」、「スポーツサスペンション」、「スポーツエグゾーストシステム」などのオプションが、新型911ターボに初めて用意される。これにより、顧客は自分の車を、よりいっそう個人的な好みに合わせることができる。
中でも、クーペ用のライトウェイトデザインパッケージは、軽量フルバケットシートの採用、リアシートの廃止、遮音材の削減により、車両重量を30kg軽量化した。遮音材が少なくなることにより、ドライバーがエンジンサウンドをよりダイレクトに楽しめるという。スポーツパッケージは、「911ターボ スポーツデザインパッケージ」に加えて、ブラックとカーボンの追加装備やエクスクルーシブデザインのテールライトが採用される。
さらに、「アダプティブクルーズコントロール」、「レーンキープアシスト」、「ナイトビジョンアシスト」、「Burmester」のハイエンドサラウンドサウンドシステムなど、多くのオプションが設定されている。