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メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 欧州発売…マイルドハイブリッドは2仕様
◆4ドアのスポーツカー
メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは9月26日、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe)を欧州市場で発売した。
メルセデスAMG GT 4ドアクーペは、メルセデスAMG「GT」の派生車種として開発された新型車。2ドアのメルセデスAMG GTに対して、メルセデスAMG GT 4ドアクーペは4ドアのスポーツカーとなる。
外観はフロントに「AMGパナメリカーナグリル」を装着。AMGパナメリカーナグリルは、1952年に行われた伝説的レース、「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」において、優勝を果たした『300SL』のレーシングカーに由来するもの。縦基調のグリルデザインが特徴になる。
◆9速トランスミッション「AMGスピードシフトMCT 9G」を設定
メルセデスAMG GT 4ドアクーペのトップグレードが、「63S 4MATIC+」。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載。最大出力639hp/5500~6500rpm、最大トルク91.8kgm/2500~4500rpmを発生する。トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は4WDで、AMGパフォーマンス仕様の4MATIC+。メルセデスAMG GT 4ドアクーペの63S 4MATIC+は、0~100km/h加速3.2秒、最高速315km/hの優れた動力性能を実現した。
メルセデスAMG GT 4ドアクーペには、「53 4MATIC+」グレードも設定。メルセデスAMGは現在、上級車種を中心に、「63」シリーズを展開。53 4MATIC+は、63の下に位置する新たな「53」シリーズのモデルとなる。
AMG GT 4ドアクーペの53 4MATIC+のパワートレインは、マイルドハイブリッド。新開発のマイルドハイブリッドシステムは、「EQブースト・スターター・オルタネーター」と呼ばれるもの。メルセデスベンツが電動化に特化した新ブランドとして立ち上げた「EQ」の名前が冠された。EQブースト・スターター・オルタネーターは、スターターモーターとオルタネーターを強力なモーターに内蔵し、排気量3.0リットルの直列6気筒ガソリンターボエンジンと9速ATの「9Gトロニック」の間にレイアウト。48Vの電装システムも採用する。そして、走行状況に応じて、自動的にエンジンのオン/オフを行い、燃費や排出ガス性能を引き上げる。
エンジンスペックは最大出力が435hp、最大トルクが53kgm。ブースト機能を備えており、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを、タイムラグなく瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速は285km/hに到達する、
◆63、53、43の3グレード
メルセデスAMG GT 4ドアクーペのエントリー仕様が、「43 4MATIC+」グレード。ひとつ上の53 4MATIC+グレードと基本を共用するマイルドハイブリッドシステムを搭載。ただしパワーやトルクは、53 4MATIC+よりも低く抑えられる。
43 4MATIC+の3.0リットルの直列6気筒ガソリンターボエンジンのスペックは最大出力が367hp、最大トルクが51kgm。53 4MATIC+同様、ブースト機能を備えており、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0~100km/h加速が4.9秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。AMGドライバーパッケージでは、リミッターが解除され、最高速は270km/hへ引き上げられる。