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シボレー コルベット に2021年型、最高速312km/h…米国発表

  • 《photo by Chevrolet 》
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GMのシボレーブランドは7月8日、新型『コルベット・スティングレイ』(Chevrolet Corvette Stingray)の2021年モデルを米国で発表した。

新型コルベット・スティングレイは、従来のフロントエンジンレイアウトをやめ、ミッドエンジンレイアウトを採用しているのが特長だ。8世代目、およそ65年の歴史を持つコルベットが、ミッドシップ化されるのは、歴代初となる。

◆3種類のレーシングストライプを新設定

2021年モデルには、ボディカラーに新色として、レッドミストメタリックとシルバーフレアメタリックを設定した。新たに「デュアルレーシングストライプパッケージ」を用意する。車体に配されるストライプは、カーボンフラッシュ/エッジレッド、カーボンフラッシュ/エッジイエロー、カーボンフラッシュ/ミッドナイトシルバーの3種類から選択できる。ブレーキキャリパーの色は、ブラック、ブライトレッド、エッジレッド、イエローが設定される。

インテリアは、スカイクールグレー+イエローストライクの内装色を新設定した。ドライバーモードの画面表示とトラックデジタルタコメーターも新しい。ワイヤレスのApple「CarPlay」 とグーグル「Android Auto」も新採用した。「スタンダード・バックル・トゥー・ドライブ」は、エンジン始動後に運転席のシートベルトが20秒以内に固定されない場合、Pレンジからシフトできないようにする安全装備だ。

また2021年モデルでは、 「Z51」以外にも、「マグネティック・セレクティブ・ライドコントロール・サスペンション」をオプションで選べるようにした。

◆自然吸気の6.2リットルV8は495馬力

パワートレインは引き続き、ミッドシップに新世代の直噴6.2リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。ドライサンプオイル潤滑システムや気筒休止システムなどを採用した。最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpm(「Z51パフォーマンスパッケージ」装着車)を発生する。

パワートレインを低い位置に搭載することで低重心化を図り、ハンドリングを向上させた。ベースグレードに初めて、エンジン取り付け型のドライサンプオイルシステムと3基のスカベンジポンプを採用し、サーキット走行時のための潤滑性能を高めている。

これにより本格的なサーキット走行中に、エンジン内のオイル容量を維持し、パフォーマンスの低下を防ぐ。新型では旋回性能が大幅に向上しているため、ドライサンプ潤滑システムは、1Gを超える横方向加速度があらゆる方向に加わっても、卓越したエンジンパフォーマンスを発揮するという。

◆マニュアルシフト感覚で操作できる8速デュアルクラッチ

トランスミッションは、パドルシフト付きの8速デュアルクラッチだ。このトランスミッションはTREMEC社と共同開発された。ダブルパドル式のクラッチ解除機構が備わっており、ドライバーが両方のパドルをホールドするとクラッチの接続を解除することができるため、よりマニュアルに近い操作が可能という。

パドルシフトにより、ドライバーは特定のギアを選択することができる。シフトのアルゴリズムはドライバーの意思を可能な限り反映するよう設定されており、モードに関係なくドライバーがアグレッシブな運転を楽しんでいる時は、スロットルレスポンスに敏感な低いギアを保持するという。

また、1速ギア比を低く設定することで、トラクションを高めて素早い発進加速を可能にした。2速から6速まではクロスレシオ設定として、サーキット走行においてエンジンのパワーピークを維持しやすいようにしている。7速と8速は高めのギア比に設定して、ゆったりとした長距離走行を可能にしつつ負荷を軽減し、燃費の向上を図っている。

8速デュアルクラッチには、新しい電子制御トランスミッションレンジセレクターが組み合わせられる。この電気式シフターには、シフトレバーとトランスミッションの間に機械的なインターフェースが存在しない。コルベットの電気式シフターには、リバースとドライブ用のプル式トグルスイッチと、パーキング、ニュートラル、ロー/マニュアル用のプッシュボタンスイッチが備わっている。

◆0~96km/h加速は2.9秒

ドライバーモードは6種類だ、ドライバーは自分の好みに合わせて、微調整することができる。従来型の「Weather」、「Tour」、「Sport」、「Track」に加えて、新型では「マイモード」と「Zモード」が採用される。

マイモードを選択すると、キーをオフにしても、次に乗るときには自分の好みに合わせて調整したドライビングスタイルの設定を維持する。Zモードは、ステアリングホイールの「Z」ボタンで作動する。これはマイモードの設定をさらに一歩進めるシングルユースモードだ。ドライバーは、エンジンとトランスミッションの調整を行うこともできる。

新型の乾燥重量は1527kgだ。0~96km/h加速は2.9秒(Z51パフォーマンスパッケージ装着車)、最高速312km/hの性能を備える。シボレーによると、コルベットのベースグレードとしては、史上最速という。