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ベントレー ベンテイガ 改良新型、前後デザインを一新 欧州発表
ベントレーは6月30日、『ベンテイガ』(Bentley Bentayga) の改良新型をデジタルワールドプレミアした。
ベンテイガは2015年秋、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2015で発表された。ベンテイガは、ベントレーならではラグジュアリー性とパフォーマンスを併せ持ったSUVだ。開発コンセプトには、「世界最速、最強、最もラグジュアリーかつエクスクルーシブなSUV」を掲げている。
◆82個のLEDが組み込まれたマトリクスヘッドライト
改良新型では、ダイナミックなルックスを追求した。第3世代の『コンチネンタルGT』と、新型『フライングスパー』に導入されたベントレーの新しいデザイン言語からインスピレーションを得ている。ベントレーの新たなラインアップを構成する3車種は、従来以上にデザインの統一が図られた。大胆なスタイリングによって堂々とした存在感を生み出しつつも、フロント部分の全パネルの設計を見直すことによって、すっきりとモダンな外観に仕上げている。
大型化されたマトリクスグリルは、より垂直にそそり立つデザインだ。新設計の「LEDマトリクスヘッドライト」には、クリスタルカットガラスをイメージした独自デザインを採用する。クリスタルカットデザインの効果により、点灯していない時でも輝いて見えるようにした。新設計の楕円形ヘッドライトは、ベントレー初採用となり、ウェイクアップシーケンスでも、ヘッドライトが点灯する。
各マトリクスヘッドライトには、82個のLEDが組み込まれ、高い機能性で安全運転を支援する。他の車両を検知すると、特定のLEDが自動的に消灯し、照射範囲を調整する。ロービームは3種類の自動モードを備え、マトリクスシステムは対向車や先行車を幻惑することなく、常にハイビームでの走行を可能にした。
◆コンチネンタルGTと共通の楕円形テールライト
フロントバンパーは、アグレッシブな新デザインだ。フロントガラスに初めて導入された「ウェットアームワイパー」は、各ワイパーアームに22のウォッシャージェットを内蔵している。ウォッシャー液の吹き付け時に視界を遮られることがなく、洗浄効率も大幅に向上しているという。
リアのデザインも全面的に見直された。車幅いっぱいに延びたテールゲートに溶け込むように、新設計のテールライトを配置した。コンチネンタルGTと共通の楕円形テールライトが、ベンテイガに初採用されている。ライセンスプレートはバンパーへ移動し、分割型のワイドなテールパイプを装備した。リアトレッドは20mm拡大しており、ホイールアーチ内のホイール位置も変更された。ホイールは、ベンテイガ専用の新デザインだ。
◆新設計の10.9インチデジタルディスプレイ
インテリアは、センターフェイシア、ステアリングホイール、ドアトリムなどが新設計となり、シートも一新された。オプションの5名乗りシートの場合、リアシートにもベンチレーターが付属する。後席の足回りのスペースは、最大で100mm広くなった。
新世代のインフォテインメントシステムは、ベントレーの翼をイメージしてハンドクラフトされたダッシュボードに組み込まれた。新設計で高解像度の10.9インチデジタルディスプレイが搭載される。このディスプレイは、ドライバーの好みに合わせて設定を変更できる。
後席に装備される新設計の「タッチスクリーンリモート」は、サイズを大型化した。新型フライングスパーに導入されたものと同様のタブレットだ。コネクティビティも改善されており、USBタイプCポートとワイヤレススマートフォンチャージャーが標準装備されている。
◆550psのV8ツインターボで最高速290km/h
改良新型ではまず、V8モデルが発売される。4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力550ps、最大トルク78.5kgmを引き出す。トランスミッションは8速ATで、0~100km/h加速4.5秒、最高速290km/hの性能を発揮する。
このエンジンは、特定の状況において、8気筒のうちの4気筒を休止する。このシステムが、欧州複合モード7.5km/リットルの燃費に貢献しているという。
改良新型では、リアトレッドの20mm拡大に合わせて、「ベントレーダイナミックライド」を改良した。電動式アクティブロールコントロールテクノロジーによるシステムが、操舵力を軽減し、リニアなレスポンスを向上させる。ベントレーダイナミックライドがコーナリング時のロールを抑え込み、タイヤの接地性を最大限に高め、クラストップのキャビン安定性と快適な乗り心地、優れた操縦性を実現する、としている。