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【レクサス IS 改良新型】最新の「Lexus Safety System +」採用 米国
レクサスの米国部門は6月15日、改良新型『IS』(Lexus IS)に、最新の「Lexus Safety System +」を含めた先進運転支援システム(ADAS)を採用した、と発表した。
◆緊急時の操舵支援などの機能追加や車線認識性能を向上
レクサスはモビリティ社会の目標として、「交通事故死傷者ゼロ」を掲げ、安全技術の開発を進めている。世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くの車両に普及させていくことが重要という考えに基づき、フラッグシップモデルに最先端技術を採用し、そこで培ったノウハウに基づいて普及技術を開発することで、各モデルへの広範な展開を図っている。
改良新型ISのLexus Safety System +も、これまでのモデルで培われた最新の安全技術により、さらなる進化を遂げている。従来のLexus Safety System +に採用している「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成はそのままに、交通事故や事故死傷者のさらなる低減と、ドライバーの負担軽減を目指し、緊急時の操舵支援などの機能追加や車線認識性能の向上を図った。また、運転支援時に、ドライバーにとって自然で、安心感のある車両挙動を追求している。
◆プリクラッシュセーフティの対応領域を拡大
単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大した。交差点右折前に前方から来る対向の直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になった。加えてドライバーの操舵をきっかけに、車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や、低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能が追加されている。
自動車専用道路などにおいて、設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速を制御する「レーダークルーズコントロール」、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能の「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識性能を向上させた。LTA作動時、カメラによる白線認識にAI(人工知能)技術を活用し、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速する。
また、カーブ走行時の横Gを常に一定にすることで、安定した快適な走行を追求した。より半径の小さなカーブやトンネル内でも、途切れの少ない運転支援を可能にしているという。
◆ドライバーの異常を検知して自動停止も可能
この他、先行車や対向車を検知し、自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム(AHB)」、カメラで主要な道路標識を読み取り、メーター内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」、ドライバー異常時停車支援システム(LTA連動型)を採用する。
LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告で、ドライバーに操作を促す。さらに、ハザードとホーンで車外に異常を知らせながら、自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避や事故被害の低減を支援する。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命と救護に貢献することを目指す。
また、駐車場などにおけるアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時の衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害の軽減に寄与する「パーキングサポートブレーキ」、車両周辺の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」など、先進安全装備を導入している。