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【レクサス IS 改良新型】デザイン一新…米国からデジタルワールドプレミア
レクサスは6月15日、改良新型『IS』(Lexus IS)を、米国からデジタルワールドプレミアした。
◆アグレッシブに進化したエクステリア
エクステリアは、ワイド&ローなフォルムにこだわった。高精度なプレス技術によってシャープな造形を追求し、アグレッシブな新デザインに生まれ変わっている。
フロントには、新開発の小型軽量ランプユニットを搭載した薄型のヘッドランプを採用した。低く構えたグリル周りとそれに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、トランク後端の造形により、重心の低さを表現している。
新意匠のスピンドルグリルは、グリルの先端を起点に立体的な多面体構造とすることで、押し出し感を強調した。スピンドルをモチーフとしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせている。
張り出した前後フェンダー、L字をモチーフにした一文字型のテールランプ、立体的なバンパーガーニッシュを採用する。緩やかに傾斜したリアクォーターピラーが、サイドから回り込む引き締まったキャビンシルエットとした。張り出したリアフェンダーとのコントラストでアグレッシブな印象を際立たせる。
ボディパネル製造工程において、上下方向のプレスの動きに合わせて金型が横方向からスライドする機構を追加した、緻密で立体的な造形を可能とする「寄絞り(よせしぼり)型構造」の最新プレス技術を導入した。これにより、トランク部のキャラクターラインにおいて、高精度でよりシャープな造形を実現しているという。ボディカラーは、ソニックイリジウムとソニッククロムの2色を、新設定した。
「F SPORT」では、専用のFメッシュパターングリルを採用した。グリルロア部のエアインテーク、19インチアルミホイール、リアスポイラーなどを専用装備する。専用ボディカラーとして、ラディアントレッドコントラストレイヤリングを設定した。
◆10.3インチタッチワイドディスプレイはスマホ連携を強化
インテリアでは、インストルメントパネル上部やドアパネルに有彩色を設定し、ツートーン配色とすることにより、左右方向の広がりを強調した。また、ツートーン配色によるコントラストで、乗車時に高揚感を感じさせるカラーコーディネートを目指した。
ドアトリムの一部に、新たな加飾表現として、複数のエンボスラインを交差させたグラフィックパターンを採用した。オーナメントパネルにアッシュ(オープンフィニッシュ/墨ブラック)、ブラックジオメトリーフィルム、F SPORT専用のサテンクロムを新採用する。表面処理などのアクセントをつけることで、素材本来の質感表現にこだわったという。
マルチメディアシステムに、タッチディスプレイを新採用した。「SmartDeviceLink」、Apple の「CarPlay」、グーグルの「Android Auto」に対応する。「iPhone」や「Android」スマートフォンを10.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作を可能にしている。
◆細部のチューニングによりハンドリング性能を向上
改良新型では、走行試験の結果に基づき、ドライバーの入力に対する俊敏な応答性やばね上の無用な動きの抑制など、路面状況や走行シーンに応じて、チューニングを行った。ステアリングやペダルの初期応答だけでなく、「戻す」際のコントロール性の向上にも取り組んだ。
2.5リットルのハイブリッドモデルは、アクセル開度に対するエンジンとモーターの駆動力制御を変更した。2.0リットルターボモデルでは、ドライバーのアクセル開度などから走行環境を判定し、シーンに応じて適切なギアを設定するアダプティブ制御を採用し、よりドライバーのアクセル操作や意図に対してリニアなレスポンスを追求している。
サイドラジエーターサポートの補強、フロントサイドメンバーのスポット打点追加、Cピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などにより、ボディ剛性を高めた。これにより、ハンドル操作に対するレスポンスなど運動性能も高めるとともに、ノイズや振動を排除し、乗り心地を向上させている。
新設計の19インチタイヤは、コーナリングフォースを大幅に向上させた。さらに、ホイールの締結にハブボルトを採用し、締結力の強化と質量の低減を図ることで、気持ちの良いハンドリングとブレーキングを追求している。
ショックアブソーバーのオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」を導入する。アブソーバーのストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮することで、応答性が良く上質な乗り心地を実現した、としている。