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アルピナ、621馬力のBMW 5シリーズ 発表…改良新型がベース

  • 《photo by ALPINA》
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BMWをベースにしたコンプリートカーを手がけるアルピナは6月10日、改良新型『B5』(Alpina B5)を発表した。

アルピナは1961年に創業。BMWのチューニングを行う小さな会社だったが、1964年にはその実力がBMW本社に認められ、BMW公認チューナーに。そして、1983年には、ドイツ政府から自動車メーカーとしての認証も受けた。アルピナの新車にはBMWのメーカー保証が適用される。

アルピナの最新作となるのが、改良新型B5だ。BMWが欧州で発表したばかりの改良新型『5シリーズ』に、早くもアルピナが登場した。ボディは、セダンの「リムジン」と、ワゴンの「ツーリング」が用意されている。

◆最高速は330km/hに到達

BMWの4.4リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、アルピナの手によって、チューニングされた。2基のツインスクロールターボで過給されるなどのチューニングにより、最大出力は621ps、最大トルクは81.6kgmを獲得する。最大トルクは2000~5000rpmという幅広い回転域で引き出される特性とした。

4WDシステムは、BMWの「xDrive」をベースとして開発されており、トルクを前後輪に連続的かつ完全に可変配分する。状況に応じてトラクションが最適化されるよう、トルク配分に関してもアルピナは手を加えており、改良新型では、スポーティなキャラクターに合わせて、後輪重視の設定とした。

0~100km/h加速は、リムジンが3.4秒、ツーリングが3.6秒。0~200km/h加速は、リムジンが11.3秒、ツーリングが11.9秒だ。最高速は、リムジンが330km/h、ツーリングが322km/hに到達する。

◆サスペンションやブレーキを強化

アルピナのスポーツサスペンションには、電子制御式のダンパーコントロールを採用する。走行によって生じるリバウンドとコンプレッションの減衰力を細かく設定可能で、走行状況に応じて減衰特性を調整する。より短く、タイトなスプリングは、低重心化とエアロダイナミクスの向上に効果をもたらす。「アクティブ・スタビライザー」の制御は、20インチの「アルピナ・クラシック・ホイール」と専用タイヤの足回りに対して最適化されるよう、調整されている。アクティブ・スタビライザーは、ダイナミックなコーナリングシーンなどにおいて、効果的にロールを抑える動きをする。

アルピナのブレーキシステムは、フロントにブレンボ製の4ピストン固定キャリパーと395mm径のブレーキディスク、リアにフローティングキャリパーと398mm径のブレーキディスクを組み合わせた。ブレーキキャリパーは、アルピナブルーに塗装されており、ホワイトの「ALPINA」のロゴが入る。

◆アルピナ流儀のエクステリア

外観は、フロントバンパーのエアインテークが約40%拡大され、エンジンの冷却性を引き上げた。左右二組に配置されるアルピナのスポーツエキゾーストシステムのツインテールパイプは、バンパーに組み込まれており、スポーティなV8エンジンサウンドを発する。

アルピナ伝統の20スポークデザインのアルミホイールは、ハイグロスブラック仕上げとアンソラジットフィニッシュのアルピナ・クラシック・ホイールがオプション装備として設定される予定だ。

タイヤは、ピレリと共同開発された。最大限のグリップを発揮する「ALP」文字付きのピレリ「P Zero」を装着する。このアルピナ専用タイヤは、ハイパフォーマンスプレミアムセグメント向けの素材が使用されており、あらゆる路面で最大限のグリップを発揮する、としている。