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ジープ コンパス 改良新型、デジタルワールドプレミア…6月中に欧州発売
FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のジープブランドは、『コンパス』(Jeep Compass)の改良新型をデジタルワールドプレミアした。欧州仕様車は、FCAのイタリア・メルフィ工場で生産され、6月中に欧州市場で発売される予定だ。
エクステリアは、6つの異なるホイールデザインを用意した。ボディカラーには、5つの新色として、アイボリー、コロラドレッド、ブルーイタリア、ブルーシェード、テクノグリーンメタリックが設定される。これら5色はすべて、ブラックルーフと組み合わせられる。インテリアには、新設計のトノカバーが用意されている。
◆8.4インチのインフォテインメントシステム
改良新型には、要求の厳しい顧客のニーズを満たすために、最新のコネクティビティを導入する。新しい「Uconnect」は、「My Uconnect」モバイルアプリ、スマートウォッチなど、さまざまなデバイスからアクセスできる機能を備えている。新しいUconnectには、7インチまたは8.4インチのインフォテインメントシステムを採用する。高度なオンボード&オフボード接続と、安全性や快適性を強化するための便利なサービスを提供する。
Uconnectサービスはいくつかのパッケージが用意される。基本的なサービスとして利用できる「マイ・アシスタント」は、事故が発生した場合の緊急サービス、車両の復旧や車両の診断レポートなどのロードサイドアシストサービスを提供する。
「マイ・リモート」は、車両のドアのロック/ロック解除、ライトの点滅、万一の盗難時の車両の捜索などの機能がある。Uconnect の8.4インチナビで利用できる「マイ・ナビゲーション」には、「Send&Go」サービスがある。これにより、ナビシステムの目的地をスマートフォンやパソコンから送信できる。最新の交通情報や、天気、オービスなどの情報を得ることも可能だ。
◆1.3ターボエンジンは2種類の出力特性
改良新型には、ダウンサイズの1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが搭載された。このエンジンはモジュラー設計を取り入れており、2種類の出力特性が設定される。
6速MTと組み合わせた場合は、最大出力130hp、6速デュアルクラッチの「DDCT」と組み合わせた場合は、最大出力150hpを引き出す。ジープによると、コンパスの前輪駆動モデルにデュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられるのは、今回が初めてという。このエンジンには、GPFフィルター(ガソリン粒子フィルター)が採用されており、欧州の「Euro 6D ファイナル」規格に適合している。
新しい1.3リットルターボエンジンは、優れた走行快適性を発揮しながら、オンロードとオフロードの両方で卓越したパフォーマンスを実現するように設計されている。この1.3リットルエンジンは、ターボのチューニングにより、低回転域でのエンジンレスポンスを最大化し、CO2排出量を最大27%削減する。また、このエンジンは、従来モデルと比較して、燃費をWLTPサイクルで、最大30%向上させるという。
◆従来の1.4リットルエンジン比で最大4kgmトルクが向上
1.3リットルターボ+DDCT仕様では、センターコンソールのボタンを押すだけで、「スポーツ」モードが選択できる。このダイナミックな走行モードは、ステアリングを引き締め、スロットルレスポンスを鋭くし、トランスミッションのシフトタイミングも最適化する。さらに、スポーツモードでは、「セーリング」機能が停止され、「ファストオフ」モードが作動する。
エンジンはオールアルミ製とし、軽量化された。エンジン単体重量は、110kgに抑えられる。クランクケースは、高圧ダイキャストアルミ製だ。さまざまなクランクケースの設計を検討した結果、ベッドプレートアーキテクチャが採用された。これは、重量、構造性能、騒音と振動の最適なバランスを実現するための選択だ。
FCAの「グローバル・スモール・ファミリー」と呼ばれるエンジンファミリーのすべてのターボエンジンには、バルブリフトとタイミングを調整することによって燃焼効率を向上させ、独立した吸気バルブの開閉を最適化する第3世代の「マルチエア」テクノロジーを導入している。
1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、6速MT、DDCTともに、最大トルクは27.5kgmを引き出す。従来の1.4リットルガソリンエンジンに対して、最大4kgmのトルク向上だ。6速MT、DDCTともに、駆動方式はFFも選択できる。