注目の自動車ニュース

トヨタ GR ヤリス、欧州仕様を発表へ…ジュネーブモーターショー2020[中止]

  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》
  • 《photo by Toyota》

トヨタ自動車の欧州部門は、3月3日にスイスで開幕するジュネーブモーターショー2020において、『GRヤリス』(Toyota GR Yaris)の欧州仕様車を初公開すると発表した。

GRヤリスは、WRC(世界ラリー選手権)に学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。

◆軽量設計の3ドアボディ

GRヤリスは「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化した。スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求している。

また、ボディには、アルミ製のエンジンフード、トランクリッド、ドアパネルを採用した。形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製のルーフパネルも採用する。軽量化を図りながら、優れた空力性能を発揮するために、新型『ヤリス』の5ドアボディとは異なる専用の3ドアボディとした。車両重量は1280kgとなる。

この3ドアボディは、91mm下げられたルーフが特長で、クーペシルエットを作り出している。フレームレスのドアも、クーペに見える効果を発揮する。フロントでは、デザインとスポイラーが専用デザインだ。リアは、ワイドなトレッドやフェンダーが特長になる。

◆0~100km/h加速5.5秒以下で最高速230km/h

直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンは、新開発の小型軽量ハイパワーユニットだ。TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、3気筒エンジンとして世界最高レベルの最大出力272ps、最大トルク37.7kgmを獲得した。

このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。欧州仕様の場合、0~100km/h加速5.5秒以下、最高速230km/h(リミッター作動)の性能を実現する。

GRヤリスのサスペンションは、リアにダブルウィッシュボーンを採用した。専用のセットアップが施されており、高いパフォーマンスに向けて最適化されている。 フロントには、マクファーソンストラットを採用した。パフォーマンスブレーキシステムは、4ポットキャリパーを備え、高速サーキットなどに対応するように設計されている。

◆新開発スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」

新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムのGR-FOURによって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。

ドライバーは、4WDモードのダイヤルスイッチを操作して、好みや運転状況に合わせて4WDのパフォーマンスを調整できる。通常モードでは、前後のトルク配分は60対40だ。スポーツモードでは、バランスが後部にシフトして30対70の配分となり、ワインディングロードやサーキット走行を支援する。トラックモードは、高速サーキットを想定しており、前後のトルク配分は50対50になる。各モードでは、ドライバーの入力、車両の挙動、路面の状態に応じて、トルクバランスが自動的に調整される。

オプションで、「サーキットパック」を用意した。フロントとリアの両アクスルにトルセンLSD、パフォーマンスチューンドサスペンション、ミシュラン「パイロットスポーツ4S」の 225/40R18タイヤ+18インチの鍛造アルミホイールが装備される。

<中止> ジュネーブモーターショー2020は中止が決定(2月28日)。