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シトロエン C3 に改良新型、表情一新…6月欧州発売へ
シトロエンは、改良新型『C3』(Citroen C3)を6月、欧州市場で発売すると発表した。
現行C3は、3世代目モデル。2016年秋、パリモーターショー2016で発表された。欧州Bセグメントに属する5ドアコンパクトカーとして開発され、同セグメントにおいて、優れた快適性やパーソナリティを提供することを目指した。2017年7月には、日本市場にも導入されている。
今回、現行C3がデビューから3年以上が経過し、初の本格改良を受けた改良新型が、欧州で発表された。内外装を中心に、アップデートが施されている。
◆シトロエンの最新デザイン言語
改良新型C3の新しいフロントマスクは、シトロエンの最新のデザイン言語を反映したものだ。フロントグリルの「シェブロン」とクロームストリップは、LEDデイタイムランニングライトまで延ばされ、ワイド感を強調する。LEDを備えたヘッドランプやフォグランプ周囲のデザインも変更されている。
リアには、立体的な新デザインのテールランプを採用した。テールゲートの中央には、クロームサラウンドが添えられた光沢仕上げの黒いシェブロンが配されている。
シトロエンならではの、「エアバンプ」が選択可能だ。エアバンプは、素材の内部に空気カプセルを入れたもので、衝撃や接触からボディを保護するだけでなく、個性的な外観を演出する。改良新型では、エアバンプのデザインも変更され、ドアの下部に3つのカプセルがセットされる。
◆アドバンスドコンフォートシート
インテリアには、「アドバンスドコンフォートシート」が採用された。これは、『C5エアクロスSUV』や『C4カクタス』と同様の装備だ。シート内部の新開発の高密度フォームが、シートのへたりや経年劣化を防ぎ、長期間にわたって快適性を維持する。
運転席側には、ランバーサポートを備えたパッドを導入することにより、快適な着座感を追求した。また、厚くなった生地の内部には、2mmから15 mmに変化する特別なフォームを使用して、快適性を高めている。
大型のグローブボックス(容量6.25リットル)を採用し、収納スペースを増やした。トランクには、300リットルの容量を持たせている。
◆12以上の先進運転支援システムを用意
フロントとリアには、6つのパークアシストセンサーが装備された。アクティブセーフティブレーキは歩行者や自転車を検知し、時速5 kmから作動する。衝突の危険性を警告した後に、ドライバーの反応がない場合、システムは自動的に車両を減速させる。
コーヒーブレークアラートは、65km/hを超える速度で2時間、ノンストップで運転した場合、ドライバーに休憩を取るようシステムが警告する。
パーキングセンサー付きリバースカメラは、ダッシュボードのモニターにリアビューを表示する。ヒルスタートアシストは、緩やかな坂道で停止した際、ブレーキペダルから足を離しても、2秒間車両を静止できる。
車線逸脱警告システム は、時速60kmを超える速度で作動する。車両が白線を越えると、システムが警告を発する。ブラインドスポットモニタリングシステムは、車両の死角にいる他の車両などを、ドライバーに警告する。
速度制限標識認識システムは速度制限標識を認識し、この情報をドライバーに提供する。この速度は、クルーズコントロールやスピードリミッターの設定値として記録できる。すべての速度域で作動する。
◆最新のコネクティビティ
「アシスタンス&SOS」は、アシスタントボタンを押すことにより、ドライバーは専用のコールセンターと連絡を取ることができる最新機能。
エアバッグが作動するレベルの事故が発生した場合、車両の位置情報などが自動的に緊急サービスに送信される。軽度の事故などの場合、ドライバーは赤いSOSボタンを押して、車両とその正確な位置などのメッセージを緊急サービスに手動で送信することも可能だ。また、コネクトアシストにより、「マイ・シトロエン」アプリを車両に接続し、車両にアクセスすることができる。
すべての機能を直感的に組み込んだ7インチのタッチスクリーンは、ダッシュボードの中央にレイアウト。「Connect Nav」のタッチスクリーンは、 音声認識でもコントロールでき、ナビゲーション、電話、ラジオなどが操作できる。
「TomTom Traffic」は、リアルタイムの交通情報を提供し、最適なルートを見つけることができる。サービスステーションと駐車場の場所や燃料価格、天気情報なども検索できる。
Apple 「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」と互換性のあるMirror Screenテクノロジーを採用し、スマートフォンと連携させることができる。「Connected CAM Citroen」は、車載カメラにより、画像や映像(最大20秒)を取り込み、無料のアプリを利用してソーシャルネットワークに投稿することができる。ドライブレコーダー機能もあり、衝撃が発生すると、その前後の状況を自動的に記録する。