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ソニーの自動運転向け最新センサー、「人の眼を超える」が目標…CES 2020
ソニー(SONY)は1月7日、米国ラスベガスで開幕したCES 2020において、自動運転向けの最新センサー技術、「セーフティコクーン」(Safety Cocoon)を発表した。
セーフティコクーンは日常のさまざまなドライブシーンにおいて、自動車の周囲360度を検知し、早期に危険回避行動を支援することで車の安全性を高める安全領域のコンセプトだ。CES 2020のソニーブースでは、このコンセプトの実現を支えるソニーの最新イメージング・センシング技術を紹介している。「人の眼を超えるテクノロジー」を目指した。
最新の「CMOS」イメージセンサーは、これまで認識が困難だったシーンでも、対象物の正確な認識を可能にする。高感度、高精細、広ダイナミックレンジと、LED標識や信号機などの撮影時に起こるLEDのちらつき「LEDフリッカー」の抑制を両立しているのが特長だ。
また、長距離かつ高精度な測距技術により、立体空間を3Dで正確に把握するソリッドステート式「LiDAR(ライダー)」も開発した。さまざまなセンシングデバイスの特長を融合させ、霧や逆光・夜間の雨といった画像認識の厳しい環境下においても、早期の正確な物体認識を可能にしているという。
さらに、車内の人や物体の距離情報を検知・認識することで、ジェスチャーコントロールの直感的な操作などを可能とするインフォテインメントシステムを開発した。安全性や快適性を向上させる「タイム・オブ・フライト(ToF)」センシングソリューションも開発している。