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【スズキ ハスラー 新型】竹中チーフエンジニア「雰囲気はキープも、形は大きく変わった」

  • 《撮影 小松哲也》
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  • 《画像 スズキ》
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スズキは軽クロスオーバー『ハスラー』を全面改良し、2020年1月20日から販売を開始すると発表した。価格は136万5100~174万6800円で、月6000台の販売を目標にしているという。

軽クロスオーバーという新たなジャンルを切り開いたモデルの初めての全面改良にあたり、チーフエンジニアを務める竹中秀昭氏は「もちろんフルモデルチェンジなので、ハスラーをより良くするために変えるところは変えたが、ハスラーらしさは残しつつというところを一番考えながら開発した」と明かす。

フロントマスクを始めとする外観全体は先代の雰囲気を継承しているように見えるが、竹中チーフエンジニアは「お客様の思いというか、よりアクティブなアウトドアSUVらしさ、力強さを表現していく中で、最終的には丸いヘッドランプであったり、独立したグリルや、アーチ物が付いていたりという雰囲気はキープしているが、形はもう大きく変わっている。より四角くスクエアな形で力強くなっている。インテリアも大きく変わっていて驚きや新鮮さがある」と語る。

実際、前後左右方向ともに外寸は先代よりも若干ではあるが張り出して、よりスクエアな形に仕上がっている。ホイールベースも35mm延長され、その分は前後乗員間距離に充てられている。またCピラーにクオーターガラスを配したことも外観の大きな変更点になっている。

さらに竹中チーフエンジニアは「四角い形をして、しっかりと室内空間を取りながら性能も確保している」と強調する。というのも「軽自動車で四角くするとパネルが平面になって不利になりがちだが、今回、構造用接着剤、高減衰マスチックシーラー、環状骨格構造など最初に手を入れられるところを頑張ってやって先代を超える性能を出せるよう、新しい車体系の技術を取り込んだことが自分としてはかなり力を入れてやった」からだ。

このうちルーフパネルとメンバー接合に高減衰マスチックシーラーを軽自動車として、また構造用接着剤をスズキとして初採用した結果、ねじり剛性約30%、曲げ剛性約20%、時速60km走行時の前席会話明瞭度7.7%それぞれ向上しているという。

竹中チーフエンジニアは「ハスラーはデザインが売りのクルマだけに、性能を犠牲にせずにデザインを成り立たせる、デザインを犠牲にせずに性能を成り立たせるということを、設計から生産、開発、実験などかなり周りの人間を巻き込んでやらせてもらった」と話していた。