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VWの最小SUV、『Tクロス』…高性能モデルを欧州で追加
フォルクスワーゲンは11月22日、日本導入も決まっている新型コンパクトSUVの『Tクロス』(Volkswagen T-Cross)に、欧州で高性能モデルを追加し、受注を開始した、と発表した。
◆新型ポロとボディサイズは同等
Tクロスは、フォルクスワーゲン最小のSUVだ。フォルクスワーゲングループのモジュラー車台、「MQB」をベースに開発された。Tクロスの全長は4110mmで、新型『ポロ』の全長4060mmに対して、50mm長い。ホイールベースは2560mmで、新型ポロの2550mmよりも10mm長い。
フロントマスクは、フォルクスワーゲンの最新SUVらしい力強い表情を持たせた。リアはテールランプのデザインに個性を反映させる。
インテリアは、5名の乗員のための充分なスペースを持つ。リアシートは140mmの前後スライドが可能だ。荷室容量は、後席が通常状態で385~455リットルで、後席を折り畳めば、最大1281リットルのフラットな積載スペースを作り出すことができる。
◆1.5リットルターボは150ps
Tクロスの欧州仕様車には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載する。ガソリンエンジンは、直噴1.0リットル直列3気筒ガソリンターボ「TSI」で、最大出力は95psと115psの2種類のチューニングが存在する。両仕様ともに、ガソリンパティキュレートフィルターを装備する。ディーゼルエンジンは、直噴1.6リットル直列4気筒ターボ「TDI」で、最大出力は95ps。すべてのエンジンが、最新のユーロ6d-TEMP排出基準に適合している。
今回、欧州で追加された高性能モデルが、ガソリンエンジンのトップグレードだ。直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」を搭載し、最大出力は150psを発生する。最大トルクは25.5kgmで、1500~3500rpmで引き出される。
トランスミッションは、7速デュアルクラッチ「DSG」のみを設定する。動力性能は0~100km/h加速が8.5秒、最高速が200km/hだ。欧州複合モード燃費は19.2km/リットルと公表されている。
◆最新のデジタルコックピット
Tクロスには、フォルクスワーゲンの最新デジタルコックピットを設定した。フォルクスワーゲンの新世代の「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」を搭載する。視認性の高い大型ディスプレイを採用しており、デジタル化されたコックピットは、直感的に操作できる。さらに、インパネとインフォテインメントを融合した。
ドライバー正面のメーターにも、ナビゲーション画面を表示することができる。高解像度ディスプレイには速度計とタコメーターに加えて、好みに合わせて数種類のモードから選択したグラフィックを表示できる。ナビゲーションモードを選択した場合は、左右のメーターが通常モードより小さくなり、さらに脇に移動して、画面中央に地図をより大きくワイドに映し出す。また、スマートフォンの誘導充電も可能で、最大4つのUSBポートを装備することもできる。
◆パサートなどの上級車に匹敵する先進運転支援
Tクロスには、フォルクスワーゲンの最新の先進運転支援システム(ADAS)を導入した。MQBモジュールの採用により、これまで『パサート』などの上級モデルに採用していた先進安全装備を、Tクロスに搭載することが可能になった。
欧州仕様車には、歩行者検知機能とシティエマージェンシーブレーキ機能を備えたプリクラッシュブレーキシステムの「フロントアシスト」、「レーンアシスト」、「ヒルスタートアシスト」、「ブラインドスポットディテクション」、(後方死角検知機能)付きの「レーンチェンジアシスト」、「リアトラフィックアラート」(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)を標準装備する。
オプションで、「ドライバーアラートシステム」、全車速追従機能付きの「アダプティブクルーズコントロールACC」、自動的にステアリングを操作してドライバーの駐車をサポートする駐車支援システムの「パークアシスト」を用意している。