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VW ゴルフ 新型、最新デジタルコックピット標準装備…間もなく欧州発売へ
フォルクスワーゲンは11月12日、間もなく欧州で発売する新型『ゴルフ』(Volkswagen Golf)に、最新のデジタルコックピットを標準装備した、と発表した。
標準装備のデジタルコックピットには、インストルメントクラスター、インフォテインメントシステム、マルチファンクションステアリングホイールが含まれている。これらが一体となって、すべてのディスプレイとコントロールをデジタル化した。
◆2つの小型のデジタルパネルを採用
新型ゴルフでは、タッチスライダーを使用すると、空調の温度とオーディオの音量を、素早くコントロールできる。また、インフォテインメントシステムの下の小型のデジタルパネルに触れれば、空調、先進運転支援システム(ADAS)、運転モード、駐車アシスタントを操作できる。
もうひとつの小型のデジタルパネルを、ステアリングホイールの左側にレイアウトした。ここでは、ライト類やフロントガラスとリアウィンドウの曇り止めの操作が行える。
新型ゴルフには、最上級SUVの『トゥアレグ』に初採用された「イノビジョンコックピット」をオプション設定した。イノビジョンコックピットは、10インチの「Discover Pro」ナビゲーションシステムと組み合わせて、さらに幅広い機能を可能にしている。フロントガラスには、ヘッドアップディスプレイを装備することもでき、速度、ナビゲーション情報などの情報がドライバーの視界に投影される。
◆サンルーフは指を前後にスワイプして開閉可能
センターコンソールには、先代よりも大幅にコンパクト化された「DSG(デュアルクラッチトランスミッション)」のシフトバイワイヤのギアレバーを配置した。オプションのサンルーフは、指を前後にスワイプするだけで、スライドとチルト操作が簡単に行える。
また新型では、クラウドを介した接続を、「eSIM」を車載化したオンライン接続ユニット(OCU)によって可能にした。新型では、すべてのインフォテインメントシステムが、eSIMを標準装備している。企業向けのオプションとして、社有車管理を効率化する「We Connect Fleet」サービスも開発されている。
◆「ハロー、フォルクスワーゲン」で音声アシスト起動
オプションで、新開発の音声アシストシステムを装備できる。システムは、「ハロー、フォルクスワーゲン」と呼びかけるか、ステアリングホイールの音声ボタンを押すと起動する。音声コマンドで、「家に帰りたい」と言えば、ナビゲーションシステムがルート検索を行い、「寒い」と言えば、オートエアコンが空調を最適にしてくれる。新設計のデジタルマイクは、音声認識の精度と通話の音声品質を高めており、ドライバーと助手席乗員を識別し、それに応じて空調の温度調整を行う。
新型では、カーシェアリングなど、複数のドライバーが運転する場合への対応も図られた。車両の各種設定は、車両自体とクラウドに保存できるため、ドライバーが代わっても、各種設定が簡単に呼び出せる。例えば、デジタルコックピットとイノビジョンコックピットのディスプレイ、シート位置、ドアミラー、空調システム、最大30色のインテリア照明などの設定だ。