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フェラーリが新型クーペ、『ローマ』発表…620馬力ツインターボ搭載

  • 《photo by Ferrari》
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フェラーリは11月13日、新型クーペのフェラーリ『ローマ』(Ferrari Roma)をイタリアで発表した。

◆ポルトフィーノのクーペ版

フェラーリ ローマは、フェラーリのエントリーオープンモデルで、電動ハードトップを装備する『ポルトフィーノ』のクーペバージョンとして開発された。ただし、そのデザインはポルトフィーノとは大きく異なり、フェラーリの最新デザインが反映されている。

フェラーリ ローマのデザインテーマは、「時代を超越したエレガンス」だ。フェラーリはローマを「2+クーペ」と表現しており、ポルトフィーノ同様、後席が設けられると見られる。ローマは、洗練されたプロポーションと、優れたパフォーマンスやハンドリングを追求した。フェラーリによると、独自のパフォーマンスとスタイルを身に着けたローマは、1950~1960年代のイタリア・ローマを特長づけるような、気ままで楽しい当時の生活スタイルを表現しているという。

イタリアのフェラーリ・スタイリング・センターが、 ローマのエクステリアに対して取った中心的なアプローチは、クリーンなデザインに仕上げることだ。さらに、調和の取れたプロポーションとピュアでエレガントなボリューム感を、さまざまなエレメントの間で確実に調和させることを目指したという。

◆フロントミッドシップレイアウト

ローマは、ポルトフィーノと同じく、フロントミッドシップエンジンレイアウトを採用した。ボディサイズは、全長4656mm、全幅1974mm、全高1301mm、ホイールベース2670mmだ。ポルトフィーノ(全長4586mm、全幅1938mm、全高1318mm、ホイールベース2670mm)に対して、ローマは70mm長く、36mmワイド、17mm背が低い。2670mmのホイールベースは同数値だ。

インテリアには、新たなアプローチを採用している。ドライバーや他の乗員のために、安全性に優れたパッセンジャーセルを導入した。これは、デュアルコックピットのコンセプトを進化させたものだ。各種の表面仕上げと機能を、コックピット内において機能的にレイアウトしている。このコックピットには、フェラーリが持つ空間に関するコンセプトやノウハウを反映させ、さまざまなエレメントを効果的に配している。

◆0~100km/h加速3.4秒で最高速320km/h以上

フロントミッドシップに搭載されるのは、ポルトフィーノ同様、排気量3855ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は620ps/5750~7500rpm 、最大トルクは77.5kgm/3000~5750rpmを引き出す。ポルトフィーノの場合、最大出力は600ps/7500rpm 、最大トルクは77.5kgm/3000~5250rpmだ。ローマはポルトフィーノよりも、20psパワフルとなる。

トランスミッションは、フェラーリ初のプラグインハイブリッド車(PHV)、『SF90 ストラダーレ』にも採用された新しい 8 速デュアルクラッチを組み合わせている。

ローマの乾燥重量は1472kgで、ポルトフィーノの1545kgよりも73kg軽い。ローマの動力性能は、0~100km/h加速が3.4秒、0~200km/h加速が9.3秒、最高速が320km/h以上だ。ポルトフィーノの0~100km/h加速3.5秒、0~200km/h加速10.8秒、最高速320km/h以上に対して、加速性能はローマが上回っている。

フェラーリはローマについて、目の肥えた顧客に「ラ・ドルチェ・ヴィータ」(イタリア語で甘い生活)のコンセプトを具現化する洗練さを提供する、としている。