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BMW 2シリーズ 、初の4ドア「グランクーペ」を欧州発表

  • 《photo by BMW》
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BMWは10月16日、『2シリーズグランクーペ』(BMW 2 Series Gran Coupe)を欧州で発表した。メルセデスベンツ『CLA』と競合する小型の4ドアクーペだ。

◆4ドアクーペのラインナップ拡大

「グランクーペ」は、BMWの4ドアクーペに冠される名称だ。現行BMWのラインナップでは、『4シリーズ』、『6シリーズ』、『8シリーズ』にグランクーペを設定する。BMWは『2シリーズ』に、4ドアクーペのグランクーペを拡大展開する。

2シリーズグランクーペは、スポーティかつエレガントな4ドアクーペだ。BMWによると、4シリーズと6シリーズで成功している4ドアクーペのコンセプトを、プレミアムコンパクトセグメントに導入し、ダイナミックなカリスマ性と表現力豊かなデザインを、日常の使い勝手と両立させているという。

◆前輪駆動アーキテクチャを新型1シリーズと共有

2シリーズグランクーペでは、ドライビングダイナミクスの面において、プレミアムコンパクトクラスの新たな基準を打ち立てることを目指した。これを支える基盤になるのが、BMWの前輪駆動アーキテクチャだ。2シリーズグランクーペは、車台などの中核技術を、新型『1シリーズ』と共有している。

最新のサスペンションセットアップや革新的な技術を採用し、すべてのドライビングダイナミクス関連のコンポーネントと制御システムを統合した。これにより、2シリーズグランクーペは、駆動方式FFとインテリジェント4WDの「xDrive」の両方で、より高い敏捷性を実現しているという。

2シリーズグランクーペのフロントマスクは、新型1シリーズと共通イメージだ。BMWのアイコンの新しい解釈を表現したダイナミックなフロントマスクを構築する。わずかに角度の付いたヘッドライトは、フルLEDが標準だ。大型のキドニーグリルが装着されている。

ボディサイドでは、4つのフレームレスサイドウィンドウを備えた伸びやかなシルエットが特長だ。リアは、新型『8シリーズ』や『X6』のようなスリムなテールランプを採用した。テールランプの上には、ハイグロスのブラックバンドが配される。

2シリーズグランクーペのボディサイズは、全長4526mm、全幅1800mm、全高1420mm、ホイールベース2670mmだ。低くスポーティなデザインにもかかわらず、ロングホイールベースによって、室内スペースを追求する。トランク容量は、430リットルとした。40:20:40の3分割で後席背もたれを倒せば、トランク容量が拡大できる。

◆最新デジタルコクピット設定

インテリアには、5.1インチのメーターパネルディスプレイや8.8インチのコントロールディスプレイを採用する。オプションで10.25インチのディスプレイを2つ備えた最新デジタルコクピットの「BMWライブコックピット」や、大型化したBMWヘッドアップディスプレイを設定した。

このBMWライブコックピットには、「BMW オペレーティングシステム 7.0」を導入した。これは、ドライバーに必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトにした表示&操作コンセプトだ。

コントロールディスプレイは、タッチ操作に対応して、より使いやすく最適化されたメニュー表示により、さまざまな機能や設定へのアクセス性を高めた。状況に応じて変化するコンテンツも装備されている。ステアリングホイールのボタン、センターコンソールに配置されている「iDriveコントローラー」、タッチ操作に対応したディスプレイ、音声コントロールやジェスチャーコントロールを備えることにより、ドライバーが最も操作しやすい方法で、姿勢や視線を動かすことなく、必要な情報や設定にストレなくアクセスできる。

◆AI音声アシスト採用

「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を採用する。これは、AI(人工知能)技術を活用することで、音声で車両の操作、情報へのアクセスが可能になるものだ。従来の音声入力と異なり、より自然な会話で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動できる。使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能だ。ドライバーが、システムの名前を自由に付けることもできる。

オプションで、BMWデジタルキーが選択できる。スマートフォンによって、車両のロックとロック解除が行える。スマートフォンを専用のトレイに置くと、エンジンが始動できる。