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【メルセデスベンツ CLA 新型】上野社長「初代の特徴にさらに磨きをかけた」
メルセデス・ベンツ日本は8月27日、全面改良した新型『CLA』(Mercedes-Benz CLA)および『CLAシューティングブレーク』(Mercedes-Benz CLA Shooting Brake)の予約注文の受付を開始した。価格は472万~544万円で、納車はCLAが10月頃、シューティングブレークが12月頃を予定しているという。
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は同日、都内で開いた発表会で「新型CLA、そしてシューティングブレークは初のフルモデルチェンジとなる。初代は4ドアクーペを2013年、スタイリッシュなステーションワゴンスタイルのシューティングブレークを2014年に発表。デザインを最優先させ、美しいルーフラインとなだらかに下降するドロッピングラインにより表現される躍動感が、スタイリッシュなデザインを重視するお客様に人気を博した。新型は初代の特徴にさらに磨きをかけた我々の自信作となっている。ボディスタイルやディテールなど、とにかくスタイリングにこだわったモデルに仕上がっている」と紹介した。
そのデザインに関してメルセデス・ベンツ日本で商品企画を担当する営業企画部商品企画2課の中山怜氏は「前傾するフロントエンドはサメの尖った鼻先を思わせるデザインで、実際よりもボンネットが長く見え、シャープさが強調されている。サイドビューは長く低く構えたボンネットと高いウエストライン、なだらかな流線型のルーフラインと、そしてこれらにより創出される細いサイドウィンドウにより、エレガントかつスポーティーなクーペスタイルを演出している。またメルセデスメンツのクーペモデルに共通するサッシュレスウィンドウを採用している」と説明。
また「ヘッドライトは上下方向に細いデザインを採用し、ワイドな印象を与えるとともに、先代のヘッドライトから引き継いだ外側が膨らむ独特なデザインがCLAの継続性を表現している」とも。
さらに「ワイドアンドローかつスポーティなデザインは外観だけではなく、空力性能の改善にも貢献しており、Cd値は0.23を達成し、クラストプレベルの空力性能を実現。またデザインを追求する一方でボディが拡大したことにより、室内空間のゆとりも改善され、先代モデルと比較して前席の室内幅は35mm、後席の室内幅は44mm、前席のヘッドルームも17mm拡大され、クーペスタイルでありながら快適な室内空間が実現した」と述べた。
このほか先代との違いでは「トレッドがフロントで63mm、リアも55mm拡大。(前輪駆動プラットフォームの第2世代)MFA2を採用する全モデルの中で最も広いトレッドを確保している。またスタビライザーはロールを抑制すべく直径が拡大されている。これにより俊敏でスポーティーなドライビング特性となっている」という。
日本に導入される新型CLAのパワートレインは2種類でいずれも2リットル直列4気筒のクリーンディーゼルターボとガソリンターボとなっている。このうちクリーンディーゼルは「最高出力150馬力、最大トルク320Nmと、コンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら、低振動で高い静粛性を両立させている。またCクラスやEクラスで採用されている排出ガス浄化システムに加え、床下にもう一つSCR触媒を追加し、さらにアンモニアの排出を防止するアンモニアスリップ触媒を備えることで乗用車では他に類をみない最先端の排出ガス浄化システムとなっている」と中山氏は解説。
一方のガソリンターボは「最高出力224馬力、最大トルク350Nmを発生し、俊敏な加速を実現する。このエンジンに組み合わされる可変トルク配分型の四輪駆動システムはあらゆる路面状況において常に最適なトラクションを発揮する。通常はほぼ100%前輪駆動で走行し、状況に応じて効率的に後輪にトルクを配分する。オフロードや雪道などでは瞬時に適切なトルク配分を行う。オンロードでもコーナリング時に積極的に後輪にトルクを配分し、結果すべての路面で俊敏なハンドリングと高い安定性を実現する」とのことだ。