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トヨタグループのソフトウエア開発会社 TRI-AD、日本橋室町三井タワーへ本社オフィスを移転

  • 《画像 トヨタ自動車》
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トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)は7月1日、今年3月に竣工した「日本橋室町三井タワー」に本社オフィスを移転した。

TRI-ADは、自動運転技術の先行開発分野での技術開発促進を目的に、トヨタ自動車、アイシン精機、デンソーの共同出資により2018年3月に設立したソフトウェア会社。

新オフィスは、日本橋室町三井タワーの16階から20階の合計2万1500平米のフロアを占め、執務スペースには、アジャイル開発を促進するスクラム、執務スペースを縦横につなぎ人の交流を促すストリート、社員の夢とアイディアを実現する場としてのステージなどを備える。7月に執務スペースを中心としたエリアが稼働し、12月にはエントランス、カフェテリア、リラクゼーションスペース、リフレッシュスペースを含めた全エリアの本格稼働を予定している。

新オフィスのメインコンセプトは「AI PALETTE」。愛、人工知能を意味し、最先端でありながら人を中心としていることを示す「AI」と、多様な社員が共存することを示す「PALETTE」を組み合わせている。コンセプト実現のために必要な要素として、「Inspiration(多彩なインスピレーションを創出する)」「High Productivity(高い生産性を実現する)」「Happy Work(幸せに活き活きと仕事する)」を掲げ、それぞれに応じた場づくりをしてきた。

Inspirationを実現するスペースとして、「ショーケース/スクール」を用意。社員が自由に使えるキッチンを備えるとともに、リラックスしたコミュニケーションの中からインスピレーションを生み出すほか、社内外の様々な情報が集まるインプットの場となる。

1周約200メートルの回遊できるストリートはオフィスを縦横に走り、社員同志をつなぎ、交流の機会を生み出す場。祭りの山車(だし)のようにチームで自由に活用することにより個性が表出する「山車ボード」、屋台のように可動式で必要なものを提供するとともに社員が立ち寄る場でもある「ピット」などを備える。また「ウィングレット」など、合計20台のパーソナルモビリティロボットを備え、ストリートでの回遊の至便性、楽しさにつなげるとともに、モビリティに関するエンドユーザーとしての感覚を磨き、ニーズの発掘につなげる。

High Productivityを実現する場としては「スクラム」を用意。ハニカム構造のデスクレイアウトと昇降式デスクを備え、思い立ったら即チームで議論しアジャイル開発を進めることができる環境であると同時に、高い生産性と透明性を実現する。

Happy Workを実現する「ステージ」は、社員のあったらいいなという「WISH」を実現するためのテーマを掲げ、共感するメンバーとともに作りこんでいくことができる場となる。