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ZF、商用車の自動運転技術の開発を促進…ワブコ社の買収が承認

ZFは6月27日、ワブコ(WABCO)社の買収に関して、同社の株主から承認を得た、と発表した。

ワブコはベルギーに本社を置く。トラック、バス、トレーラーなどの商用車向けに、安全性、効率、コネクティビティ向上を可能にするブレーキコントロールシステム、技術、サービスを提供する世界的なサプライヤーだ。同社の製品ラインナップは、統合ブレーキシステム、横滑り防止装置、エアサスペンション、トランスミッションコントロール、空力やテレマティクス、フリートマネージメントに関するソリューションなど、幅広い。

今回の買収は、ZFの次世代のモビリティ戦略の一環だ。商用車向けブレーキシステムソリューションへの参入の第一歩となる。この分野は、トラックやトレーラーの緊急ブレーキ制御を含む運転機能の自動化に中心的な役割を担っている。買収後は、商用車関連の顧客に対して、完全統合型システムや新しいEモビリティシステム、自動運転ソリューションを提案していく。

ZFは運転機能の自動化は、まず商用車、例えば工場敷地内や空港、農業用途など、比較的シンプルな交通環境で使用される車両に普及していくと見込む。2社の統合はまた、商用車の自動運転を可能にする新しいテクノロジーの開発を、乗用車業界の動向に左右されずに推し進めていくことを可能にする、としている。