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メルセデスベンツの新型大型トラック、部分自動運転など最新先進運転支援の最終テストを完了
メルセデスベンツは6月25日、大型トラックの新型『アクトロス』(Mercedes-Benz Actros)に搭載される部分自動運転システムを含めた最新の先進運転支援システム(ADAS)が、最終テストを完了した、と発表した。
新型アクトロスに搭載される最新の先進運転支援システムのひとつが、部分自動運転を可能にする「アクティブ・ドライブ・アシスト」だ。アクティブ・ドライブ・アシストは、定速走行と車間距離制御装置をベースに開発された。ストップ&ゴー制御機能や車線維持アシスト機能を備えている。このシステムにより、ドライバーの負担を大幅に軽減し、安全性を高める。
アクティブ・ドライブ・アシストは、「レベル2」の自動運転システムだ。ブレーキ、アクセル、ステアリングを個別に制御する。特定の速度でのみ作動するシステムとは異なり、アクティブ・ドライブ・アシストは、全速度域で運転を部分的に自動制御する。
また、新型アクトロスには、「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」も採用する。これは、前走車を含む障害物への衝突の危険が迫った時、必要に応じてフルブレーキを自動的に作動し、ドライバーを支援するシステムだ。第5世代のアクティブ・ブレーキ・アシスト5の新しい機能が、レーダーやカメラシステムと連携するようになった点。これにより、車両前方の空間をより正確にモニターし、路上の歩行者への対応の精度が引き上げられている。
メルセデスベンツはこの新型アクトロスに搭載される部分自動運転システムを含めた最新の先進運転支援システムが、最終テストを完了したと発表した。最終テストは、ドイツの運送大手、Wagenstetter社が、日常業務に新型アクトロスを活用する形で行われた。食料品などを積み込み、ドイツとイタリアの間の高速道路や幹線道路を、部分自動運転で走行している。
メルセデスベンツは、全速度域で部分自動運転が可能な大型トラックは、新型アクトロスだけ、としている。