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高齢化率の高い地域で自動運転車と路線バスが連携…長期実証実験へ

国土交通省は、6月23日から7月21日まで、茨城県常陸太田市の高倉地域交流センターを拠点に、自動運転車と路線バスが連携した運行システムの長期実証実験を実施すると発表した。

高齢化率が約56%と高い山間部の高倉地区で、自動運転によって地域内の移動、路線バスへの乗り継ぎなど、地域の足を確保する実験を実施する。

地域の公民館機能などを持つ高倉地域交流センターを拠点に、29日間にわたる長期の実証実験を実施し、自動運転に対応した道路空間のあり方や、路線バスと連携した運行管理・予約システムなどを検証する。路側の障害物検知器による危険事象の回避方策や、情報板による一般車両接近周知、仮設信号設置などによる自動運転車両の走行空間確保方策などを検証する。

実証実験では、運行管理センターを設置し、自動運転車両からのリアルタイム情報をもとに運行状況をモニタリングする。利用者はスマホを通じて乗車を申し込み、運行管理センターが利用者に乗車時刻を連絡する。自動運転車両は、原則、路線バスの時刻表に合わせて運行する。

実証実験を通じて運行モニタリングシステムの実用性、有効な自動運転車両の呼び出し方、路線バスとの切れ目のない乗り継ぎなどを検証する。また、将来需要やコストなどを推定・比較分析するとともに、料金体系について事業採算性を検討する。