注目の自動車ニュース
【メルセデスベンツ Bクラス 新型】7年ぶりのフルモデルチェンジ、価格384万円より
メルセデス・ベンツ日本は、7年ぶりにフルモデルチェンジしたマルチパーパスコンパクト、新型『Bクラス』を発表し、6月6日より予約注文の受付を開始した。
エクステリアデザインは、前傾したフロントエンド、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、メルセデスベンツの新デザイン言語を採用。また、上下方向に細いヘッドライトデザイン、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへの流れるような繋がりと、ボディのたくましいショルダーなどがスポーティさを強調している。
インテリアは新型『Aクラス』の基本的デザインを踏襲し、モダンでアバンギャルドにまとめた。ダッシュボードはインストゥルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイを置くことで、より解放的なデザインを採用。また、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部が切り取られているようなデザインとし、シンプルで室内空間の広さを強調する印象を与えている。
デザインを追求する一方で、Bクラスの特長である広い室内空間とユーティリティーもさらに強化している。大人4人が快適に過ごすことができる広い室内空間をさらに拡大し、快適性を追求。前席の室内幅は1456mm(+33mm)、フロントのヘッドルームも1052mm(+5mm)に拡大。また、リアシートのバックレストは4:2:4分割可倒式を採用し、様々な使い方に柔軟に対応する。
新型Bクラスは、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」を搭載する。自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールは「Hi(ハイ),Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動。目的地入力や電話通話などのインフォテインメント機能に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など、多様な機能にも対応する。自然言語認識機能の搭載により、温度を下げる場合でも、「暑い」と言えば理解するという。さらに学習能力も備え、定期的に決まった電話番号へ電話をするユーザーに対し、その時刻になるとディスプレイに相手の電話番号を「おすすめ」として表示することができる。
先進安全技術については、『Sクラスセダン』と同等のシステムをオプションとして設定。自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能、ステアリングアシストなどを備える。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減。そのほか、「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。
ラインアップは、1.4リットル直列4気筒ターボエンジン(最高出力136ps)に7速DCTを組み合わせた「B180」と、2.0リットル直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン(同150ps)に8速DCTを組み合わせた「B200d」を用意した。価格はB180が384万円、B200dが422万円。