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BMW、新型の入門レーシングカー『M2 Racing』を2026年から販売へ
BMW M モータースポーツは、2026年シーズンから世界中のプライベーター向けに新型レーシングカー『M2 Racing』の販売を開始すると発表した。
この新型車両は、レースへの新たなエントリーモデルとして位置付けられており、現在開発とテストの重要な段階に入っている。先日、ドイツのオッシャースレーベンで開催されたDTM(ドイツツーリングカー選手権)の開幕戦に合わせて、市場投入直前のM2 Racingが一般公開された。
M2 Racingは、最新の『M2』のシャシーをベースに多数のレーシングコンポーネントを追加して開発されている。230kW/313hpのパワーを発揮し、最高速度は270km/hを超える。欧州でのベース価格は9万8000ユーロ(約1588万円)で、一部のBMW Mモータースポーツディーラーを通じて販売される。
現在、BMWのワークスドライバーたちが集中的なテストセッションを行っており、実際のレース条件下でも走行テストを実施。性能、操作性、タイヤの摩耗、走行距離などの最適化を進めている。
テストドライバーの一人、イェンス・クリングマン選手は、「M2 Racingは、操作が非常に簡単で、市販モデルとの共通点が多いため運用コストが極めて低く、それでいて高性能な本格的レースカー。初心者からアマチュアレーサーまで、誰にとっても完璧な車になるよう注力している」とコメントしている。
2026年以降、BMW Mモータースポーツのプライベートチームが世界中でM2 Racingを使用して競技に参加する予定だ。様々な国内外のスプリントシリーズや、ニュルブルクリンク24時間レースなどの耐久レースでの使用が見込まれている。
BMW Mモータースポーツは、他のカスタマーレーシング車両と同様に、M2 Racingの購入者に対しても専門家による技術サポートを提供する方針だ。