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トヨタの新型EV『bZ3X』に採用、エアコン送風口に「超薄型レジスタ」…豊田合成が開発

  • 《写真提供:トヨタ自動車》
  • 《写真提供 豊田合成》
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  • 《写真提供:トヨタ自動車》
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豊田合成は、車載エアコンの送風口「レジスタ」を大幅に薄型化した「超薄型レジスタ」を開発したと発表した。

従来品と比べて厚みを40%削減することに成功した。この超薄型レジスタは、3月に中国で発売されたトヨタ自動車の新型電気自動車『bZ3X』に採用されている。

近年、自動車業界では車内の開放感や前方視認性の向上のため、インストルメントパネルの省スペース化が求められている。レジスタは複数枚のフィンで風向きを変える構造のため、製品全体の厚みがあり、インストルメントパネル内で大きなスペースを占めていた。

豊田合成は独自の風向制御機構をレジスタに導入し、開口部を狭めても風力を損なわず風向きを調整可能にすることで、製品全体の厚みを40%薄くした「超薄型レジスタ」の開発に成功した。この技術革新により、車内スペースの有効活用や設計の自由度向上が期待される。