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メルセデスベンツ『Eクラス』次期型のEV仕様を初スクープ!「EQE」は終了へ

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メルセデスベンツの主力セダン、『Eクラス』次期型のフル電動仕様と思われるプロトタイプを、スクープ班のカメラが初めて捉えた。電気自動車Eクラスのワールドプレミアは、2027年と予想されている。

現在、同ブランドのフル電動モデルは『EQS』、『EQE』などがあるが、EQSにフェイスリフトが予定されているだけで、後継モデルは登場しない。人気のないEQEは、伝統的な外観の「EクラスEV」に置き換えられる予定で、撮影されたプロトタイプが初期テストミュールというわけだ。

メルセデスベンツは先日、フル電動Eクラスの開発に取り組んでいることを発表したばかりだが、はやくもプロトタイプをキャッチできた。最終的に外観は、卵型から、従来の内燃機関搭載のEクラスに似たものになり、EQEのデザインに馴染めない顧客にとっては、ありがたい話だ。将来のEVモデルのデザインを現在の内燃機関モデルに寄せる手法はBWMがすでにとっており、メルセデスベンツもこれに続く。

寒冷地テスト中に発見されたミュールは、EQEのボディワークで巧妙に偽装されていたものの、完全に覆われているわけではない。遠くからはEQEに見えるだろうが、目をこらすと不自然なホイールの位置や、間に合わせのボルト留めフェンダーエクステンションなど、ミュールとして典型的な特徴がわかる。

フル電動のEクラスは“ステータス志向”のホイールベースを持つことが決まっている。ミュールのホイールアライメントから、この車のホイールベースはEQEの3120mmよりは短いが、現行W214Eクラスの2961mmよりは長くなりそうだ。次期Eクラスのシルエットは、メルセデスベンツが2月に新製品投入計画を発表した時のプレゼンテーションで明らかになっている。物議を醸したEQEの形状を捨て、より伝統的なプロポーションを採用、ボンネットが長く、フロントガラスがより立ち上がり、リアオーバーハングが伸びている。

フル電動と内燃機関で外観がよく似ていることはわかったが、実は2つのバージョンは異なるプラットフォームに搭載されるらしい。フル電動Eクラスは「MB.EA」プラットフォーム上に搭載され、内燃機関モデルは既存の「MRA2」アーキテクチャを維持する可能性があるのだ。フル電動Eクラスの航続は、EVA基盤上に搭載されているEQEと比較して長くなるだろう。

フル電動Eクラスは次世代ADASも採用し、L2++およびL3ハイウェイ機能を実現する。キャビン内のソフトウェアと接続性に関しては、最新の技術が期待できるのはもちろんだ。