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専用塗装のテーマは「凍結した湖面」、たった1台だけの特別なマセラティが氷上でお披露目
マセラティは、スイスのサンモリッツで開催された氷上の自動車イベント「The I.C.E. St Moritz 2025」において、『グランカブリオ トロフェオ ONE of ONE – THE I.C.E.』を世界初公開した。
この車両は、マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」の一環として製作されたワンオフモデルだ。
冬の魅力をテーマにしたこの特別仕様車は、専用に開発された「アイスリキッド」と呼ばれる3層塗装を施している。この塗装は、車両が初公開された凍結した湖面を想起させる豊かで洗練された色調を特徴としている。
外装の特徴としては、専用エンブレムやグロスホワイト仕上げのサイドエアインテーク、アストレオデザインの鍛造ホイール、そしてグロスブルーのブレーキキャリパーが挙げられる。さらに、ブルーマリンのソフトトップを採用しており、開閉時には氷の色をイメージしたレザーインテリアと3Dタッチのカーボンファイバー仕上げが姿を現す。
マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」は、顧客の要望に応じて車両をパーソナライズするサービスである。今回の特別仕様車は、そのプログラムの可能性を示す象徴的な一台となった。
このワンオフモデルは、「トロフェオ」がベース。6気筒のネットゥーノ内燃エンジンを搭載しており、3.0リットルのツインターボで542hpを発揮する。ソフトトップは、トランクスペースに自動的に収納される際、可能な限り少ないスペースを取るように設計されている。開閉には14秒しかかからず、50km/hまでの速度で動いていても操作できる。4人の乗客にも十分なスペースが確保されている。