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トヨタ『クラウン・オープンカー』…特別仕様を開発、製作する理由がある
トヨタ自動車は1月7日、『クラウン』専門店のTHE CROWN 東京虎ノ門を開業した。オープニングセレモニーに展示されていた1台が、クラウン・クロスオーバーをベースに改造したオープンカーだ。開発目的は2つあるという。
セレモニーで挨拶したトヨタ自動車クラウンチーフエンジニアの清水竜太郎氏は「クラウンの可能性を広げる車作りとして、特別仕様車を開発してきた。現状市販の予定はないが、クラウン・オープンカーはそういった1台だ」と説明する。
清水チーフエンジニアによると「クラウンは、歴代のモデルでオープンカーを作っており、16代目ベースのオープンカーでは2つの目的を持って開発を進めた」そうだ。 目的のひとつ目は社会貢献、地域貢献だ。プロ野球をはじめとするスポーツの優勝パレードや1日警察署長など、様々なイベントに貸し出して、地域の人々に喜んでほしいという。
ふたつ目は技術の継承だ。今回のオープンカーは、クラウンの生産拠点であるトヨタの元町工場で製作している。「ただボディをカットするだけではなく、洗練されて美しく見えることが重要。中に乗る人もデザインの一部と捉え、不自然に見えないように工夫したり、今度はそれによりクラウンらしさがなくならないように、試行錯誤した。そういった過程で、教え、教えられる風土を社内で培っていき、革新と挑戦の車作りに必要な技術を伝承している」。